どこまで続く「東京駅ダンジョン」地下を奥の奥まで歩いたら脅威の距離!? 東西南北の「果て」へ
南側はどこまで続いている?
次は南東の果てを目指すべく、東京駅方面へ戻り、エスカレーターを上れば、にぎやかな「東京駅一番街」に入り込みます。大きな荷物を抱えた観光客も多く、すり抜けるようにして通路を歩きました。大丸百貨店を経由して、八重洲地下街へ。近くの地図を確認すると、地下街全体は南北にのびる複数の通路、および中央部から東へと突き出ている通路で構成されており、「ト」の字形であるとわかりました。その東へ突き出た先端の部分まで向かい、地上に出れば、そこは日本橋三丁目の交差点。少し先には日本橋高島屋が見えました。
さて、八重洲地下街をどんどん南下し、グラン東京サウスタワー、パシフィックセンチュリー丸の内地下1階を抜けると、京葉線の広いコンコースに出ます。丸ノ内方面へ少し歩き、左手に東京国際フォーラム「地下コンコース」を歩いていけば、有楽町線有楽町駅に到着です。ビックカメラ有楽町店横の階段をのぼれば、眼前にJR有楽町駅が迫ります。いつの間にかJRの西側へ抜けていたようですが、地下街はこの先、再びJRの東側へ戻ることになります。
有楽町駅東側で地下街はそのまま網の目につながっており、東京交通会館、有楽町イトシアビルと続きます。食事を楽しんでいる人たちが羨ましく思えてくる17時20分、いよいよ出発時に「地図の外側」だった未知のエリアへ足を踏み入れました。
ビルからビルヘ地下街を抜け、丸ノ内線銀座駅に到着したあたりで、「そろそろ終わりたい」の気持ちがこみ上げ、「東京駅地下迷宮は、ここからすぐの銀座駅がゴールに違いない」と勝手な推測をはたらかせます。ところが、近くの案内図には、南東の方角に「東銀座駅」と書かれているではないですか。まだまだ先がありそうです。
地下鉄の父、早川徳次の胸像、日比谷線銀座駅を通過したところで、「有楽町線銀座一丁目駅」への案内も出てきてしまうのですが、小さく「地上乗り換え」と書かれていたことで救われました。地下街としてはつながっていないため、今回の探索の対象外です。
銀座線銀座駅を回り込み、日比谷線東銀座駅、突き当りに浅草線東銀座駅が現れ、ようやく南東の果てに到着しました。地上でいうと、三原橋交差点にあたり、北西の端である経団連会館からはすでに4キロ以上離れています。
まだ東の端に到達していません。浅草線東銀座駅は押上・京成線方面と泉岳寺・京急線方面の改札が分かれてるため浅草線の下をくぐって反対側(東側)に抜けられる通路があります。
そこをくぐると歌舞伎座の地下階(木挽町ひろば)更にその先晴海通りの下を首都高都心環状線がくぐってる万年橋の西詰交差点まで地下通路はつながってます。