どこまで続く「東京駅ダンジョン」地下を奥の奥まで歩いたら脅威の距離!? 東西南北の「果て」へ
まずは西と北の終点を目指す
よくわからない部分は後回しにして、手近なスタート地点としてまず西の端を目指すことにしました。最初にぶちあたるのは丸ノ内線東京駅です。その先へは「行幸地下ギャラリー」が通じているはずなのですが、通路そのものに「東京都行幸地下ワクチン接種センター」が開設されているため通行不可!
出鼻をくじかれた感じですが、案内「丸の内ビル、三菱商事ビルの地下通路を迂回せよ」に従って歩いていくと、千代田線二重橋前駅に到着。地上でいうと和田倉門の交差点にあたります。時刻は14時50分。「1時間あれば一周できるだろう」と甘い予想を立てていた頃です。
この先は時計回りに進むことにして、三田線、千代田線に沿いながら北上。三田線大手町駅、千代田線大手町駅、東西線大手町駅への案内を順番に眺めていきます。
半蔵門線大手町駅を過ぎてさらに北へ行くと壁にぶつかり、北西の端「C2b号出口」で「経団連会館」に到着です。地上では大手町一丁目の交差点、さらに首都高速都心環状線の神田橋出入口が見られました。
ここから東へ地下道は伸びていきます。案内図によれば、3棟のオフィスビルで構成される「大手町フィナンシャルシティ」の中を通っているようです。飲食店が並んでいるものの、日曜だったことから、どこもかしこも定休日で、人の気配はほぼありません。ひと区画歩くと、東側の突き当りとなります。
南下を試みると、目の前に現れた丸ノ内線大手町駅に阻まれます。地下2階につながるエスカレーターを隅っこに発見。控えめな案内に従い、「東京サンケイビル メトロスクエア」に進入、やがて半蔵門線・丸の内線大手町駅に至りました。
最初に確認した地図によれば、「大手町野村ビル」内を南下していけば東西線へ抜けられるはずでしたが、そこには「日・祝日 閉鎖」と書かれた分厚い扉が。来た道を戻り、西側で並行する「大手町ビル」内の「東西線連絡通路」を歩いていきます。
徐々に人が増え、通路も賑やかになってきました。「よかった!知ってる景色」の声がどこからか聞こえます。同じようにビル内をさまよい、不安を覚えた人でしょう。「八重洲口、日本橋口」の案内を横目にまっすぐ進んで突き当りに到着。「B10号出口」から地上に出れば、外堀通りの呉服橋交差点でした。いつの間にかJRの東側に抜け、日本橋駅や三越前駅の近くまで来ていたのです。
まだ東の端に到達していません。浅草線東銀座駅は押上・京成線方面と泉岳寺・京急線方面の改札が分かれてるため浅草線の下をくぐって反対側(東側)に抜けられる通路があります。
そこをくぐると歌舞伎座の地下階(木挽町ひろば)更にその先晴海通りの下を首都高都心環状線がくぐってる万年橋の西詰交差点まで地下通路はつながってます。