「マンションは一つの艦だ!」火に敏感すぎる海上自衛官、自治会の「防火管理者」にやる気を燃やす

「国防スイッチ入ります!」

 やこさんいわく「マンションは一つの艦も同然、そして艦乗りは舷梯(げんてい。乗船用のタラップのこと)に一歩足をかけたら応急作業に責任があり、不測事態発生時には総員が防火防水に努める!」からだとか。

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海上自衛隊の教育隊で行われている消火訓練の様子(画像:海上自衛隊)。

 いつの間に私たちマンション住人は艦乗りになったのでしょうか。もっと言うなら、うちのマンションには確か消防士さんが住んでいたはずです。その部分について聞いてみると、彼いわく「自分が防火管理講習を受けておけば、非常時に本職のサポートにも回れる」とのこと。

 まさに自衛官の鑑。「スマートで目先が利いて几帳面。これぞ国防スイッチ…」いえ、艦乗りです。

 こうして住まいにおいても適材適所が発動され、防火管理講習を受けてきたやこさんは、気持ち劇画タッチになって帰ってきました。マンション住人にも頼もしく思われる自衛官。しかし、彼が町内花火大会の役員になった際には、役員全員をワッチ(海自における警戒任務)に当たらせたことは、また別のお話……。

【了】

【マンガを読む】適材適所の話

Writer: たいらさおり(漫画家/デザイナー)

漫画家・デザイナー。夫のやこさん、娘のみーちゃんと暮らすのんきなオタク。海自にはまってからあれよあれよと人生が変わってしまった。著書「海自オタがうっかり『中の人』と結婚した件。(秀和システム)」「北海道民のオキテ(KADOKAWA中経出版)」各シリーズ発売中。

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