愛車が悲鳴!「花粉・黄砂」の対処法 水でも落ちないベッタリ汚れ 予防策は? 洗車機は長蛇の列も

「温水」がポイント でもお湯はダメ!

 花粉や黄砂の汚れを落とすには、まずはたっぷりの水で洗い流します。ウロコ状になる前の花粉なら、水であらかた流すことができます。ただし、ウロコ状になっている花粉は、前出の通り粘着質なので、水だけで洗い流すことは困難です。

 ウロコ状になった花粉汚れは、70度くらいのお湯をかければ、ふやけて流せるようになりますが、この温度のお湯はゴム部品にダメージを与えてしまいます。実際は45度までが安全に洗車できる水温の限度になります。

 安全な水温のお湯が使用できる洗車設備には、コイン洗車場などで「温水」と表示されている高圧洗浄機があります。水洗いで落ちないようなウロコ状のシミは、温水の高圧洗浄機を試してみましょう。また黄砂も高圧洗浄機のほうが洗い残しは少なくなります。

 水や高圧洗浄機でボディを洗い流したら、カーシャンプーで洗車します。黄砂はアルカリ成分を多く含むので、弱酸性のカーシャンプーを使うと効果的です。しかし塗装面を傷めるリスクもあるので、取り扱いには注意が必要です。弱酸性のカーシャンプーは、中性のカーシャンプーで洗い落とせない場合のみに使う最後の手段と思っておきましょう。

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コイン洗車場の高圧洗浄機(乗りものニュース編集部撮影)。

 花粉が飛散している時期の洗車は、理想を言えば週に一度くらいの頻度で行いたいものですが、2月から4月の3か月間もこのペースで高圧洗浄機とカーシャンプーによる洗車をするのは現実的ではありません。そこで、簡単な水洗いで花粉や黄砂を落とせるようにするため、ワックスやコーティング剤で下地を整えておくことをおすすめします。ワックスやコーティングを施しておくと、水洗いだけでも花粉や黄砂が流れやすくなるので、洗車の手間が軽減されます。加えてガラス面には撥水加工しておくとよいでしょう。

 花粉と黄砂の時期に洗車をサボることは、クルマにとって大敵です。ワックスやコーティングを施して、こまめに水で流すことを心がけましょう。

【了】

【え……こりゃひどい】ボディの隅々まで襲う「花粉」(写真で見る)

Writer: 小林祐史(ライター、カメラマン)

プラモデル雑誌の編集部から独立し、フリーランスライター、カメラマンに。バイク、車関連はモータースポーツからスタートしたが、近年は交通安全や道路事情等も取材。ドローン操縦にも挑戦中です。

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コメント

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1件のコメント

  1. 今朝、黄砂が到着したようです。朝一発目にワイパー動かしたらザラザラ感凄くて水でも最初にぶっかけておけば良かったかと。今週の月曜にスーパーコートの洗車を一回通したけど、完全には防げなかったようです。
    こういう黄砂とか花粉ってプラスの電荷を帯びているので車にくっつきやすいとか大昔のTV通販で見たような。今は陽イオンでコートすることで付着をある程度防げる商品もあるようですね。