トルコが開発 オリジナル水陸両用戦闘車 自国海兵隊に納入へ 新強襲揚陸艦への搭載も
一説によるとインドネシアも導入検討中とか。
トルコ新型揚陸艦「アナドル」での運用も
トルコの防衛関連企業FNSS社は2023年3月25日、独自開発の水陸両用車「ZAHA」を自国海軍に対し納入開始したと発表しました。
「ZAHA」はトルコ海軍の要望を受けて同国国防産業庁(SSB)の計画のもと開発された新型の装甲戦闘車両です。車体サイズは全長8.3m、幅3.3m、高さ3.8m、重量は約30tで、履帯(キャタピラ)駆動の足回りを持ち、陸上では最大70km/hで走ることができるほか、車体後部に備えたウォータージェットにより水上を13km/h(約7ノット)で航行可能です。
乗員は車長、銃手、操縦手の3名。このほかに最大21人を収容できるそうで、車体にはNBC(核兵器・生物兵器・化学兵器)防護装置や空調、戦場管理システム、ナビゲーションシステムなどを備えているとのこと。
武装は12.7mm機関銃または40mmてき弾発射機を備えた遠隔操作銃塔(RWS)1基で、このほかに自衛用として4連装の発煙弾発射機を2基装備しています。
トルコ海軍には陸戦部隊として水陸両用海兵旅団(Amfibi Deniz Piyade Tugay?)が編成されています。「ZAHA」はこの部隊向けの新装備で、FNSSは今後、兵員輸送型を23両、指揮統制型を2両、回収型を2両の計27両納入するとしています。
トルコには就役間近の新型艦として強襲揚陸艦「アナドル」がありますが、同艦での運用を前提に設計・製造されているとのことです。
【了】
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