「函館生まれ」の青函フェリー新造船「はやぶさ2」が就航 大型化で輸送力アップ
新幹線だけでなく、こちらも「はやぶさ」です。
「函館どつく」で建造。地元・函館生まれの新造船
青森と函館を結ぶ「青函フェリー」で2023年4月4日(火)、新造船の「はやぶさ2」が就航しました 。
「はやぶさ2」(2999トン)は、先代の「あさかぜ5号」(1958トン)よりも大型化しており、定員も103人から300人に拡大。輸送力が大幅アップしました。 先代の「あさかぜ5号」は宮城県石巻市の造船所「ヤマニシ」で建造されましたが、「はやぶさ2」は函館市の「函館どつく」で建造されており、地元・函館生まれの青函フェリーとも言えます。
船首の形は波の抵抗を低減するため、先代と異なり球状となっています。また、船尾や船底の構造も見直して、揺れを抑えた設計としています。さらに、スクリューやエンジンは最大出力時の燃料効率を向上させることで、エンジン音の低減にも寄与しています。
船内は、函館市を想起させる五稜郭や「おんこの木」をグラフィック化したデザインを採用。「2等椅子席」やベッドがある「ステートルーム」、カーペットの「2等席」、バリアフリー椅子席などに分かれています。4つのベッドがある「ステートルーム」には、窓側にL字型のソファを設けたほか、寝台内部に寝台灯とコンセントを備えています。
「はやぶさ2」が充当されている便は、青森発2時ちょうど・14時35分、函館発8時10分・20時30分に出港する、計4便です。
「青春18きっぷ」などと組み合わせて利用する旅行者にとっても、快適性が向上しそうです。
今回の「はやぶさ2号」の就役に伴い、「あさかぜ5号」は引退となります。
【了】
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