ポルシェだって軍用車になる! 暗視装置や衛星通信機つけウクライナ最前線で活動中

日産「エクストレイル」やマツダ「トリビュート」なんかも。

欧米各国から寄贈されたSUVなどを民間人が改造

 ウクライナの非営利団体「カー・フォー・ウクライナ」は、このたび高級SUVポルシェ「カイエン」をベースにした軍用車を製作したと公式ツイッターなどで発表し、車両の解説動画を公開しました。

「カー・フォー・ウクライナ」は、2022年のロシア侵攻に伴い、ウクライナ国内の民間人らが立ち上げたボランティア組織で、各国からピックアップトラックなどを始めとした4輪駆動車を調達し、軍用車として所要の改造を施したうえで、最前線の部隊に供給する活動を行っています。

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濃緑色のカラーリングに改められ、軍用車として所要の改造が施されたポルシェ「カイエン」(画像:カー・フォー・ウクライナ)。

 活動の根幹をなす車両並びに資金は寄付で賄っているため、ベースとなる車両や改造の程度も様々で、車両については北米からも寄贈されているほか、なかにはベンツのステーションワゴンなども含まれている模様です。

 今回、軍用に改造された「カイエン」はオランダもしくはドイツから寄贈された車体だそうで、フロントバンパーにはナイトビジョンが埋め込まれ、ルーフ中央にはスターリンク衛星通信アンテナ、シート背面には小銃を載せるためのライフルラックなどが増設されていました。

 なお、「カー・フォー・ウクライナ」によると、この「カイエン」は激戦が続く東部ドネツク州の要衝バフムトに送られたそうで、そこで戦うウクライナ陸軍第24旅団の指揮官車として用いられているとのことです。

【了】

【ビフォーアフター】寄贈されたばかりの「カイエン」と最前線で使われている様子を見比べ(写真)

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