古臭っ!「ヘッドライト黄ばみ」車検にも影響!? どう対処すればいいのか
クルマ購入時「真っ白」だったヘッドライトも、長い間乗っていると次第に黄ばんだり、くすんだりしてきます。どう対処すればいいのでしょうか。
経年で徐々に汚くなっていくライトカバー
クルマ購入時は突き抜けるような「真っ白」だったヘッドライトも、長い間乗っていると次第に黄ばんだり、くすんだりしてきます。なぜこうなるのでしょうか、またどう対処すればいいのでしょうか。
原因はライトカバーのコーティングの劣化です。そもそもライトカバーは一般的に、軽くて耐久性に優れた「ポリカーボネート」と呼ばれる樹脂が使われていますが、高温などに弱いため、コーティングが施されているのです。これが劣化でひび割れたりはがれることで、黄ばみやくすみが発生するのです。
これは「古ぼけた印象」というだけでなく、ライトの光を阻害することにもなり、ひどい場合は車検時に「適正な光量で照らせない」「左右で光量にムラがある」という理由で不適合となる可能性もあり、決して放置はできません。
それでは、黄ばみ・くすみの生じたライトカバーはどうすればいいのでしょうか。都内のカー用品量販店のスタッフは「まずは劣化したコーティングをいったん除去し、あらためてコーティング剤を塗布する必要があります」と話します。
とはいえ、外部環境からカバーを守るためのコーティング、水や洗剤などでそうそう簡単には落ちません。そこで、研磨剤でこすり落とすことになります。市販でも「ヘッドライトポリッシュ」などの名称で販売されていることもあり、自らの手で行うことも可能だといいます。
同じく、コーティングにも専用の薬剤が市販されています。耐久性や透明性など、性能と価格は「ピンからキリまで」あり、いくつか試してみて自分にあったものを試すか、いっそ全作業をプロに任せるのも手かもしれません。
いっぽう、黄ばんだりくすんだりしたライトカバーに、そのままシートを貼り付けるだけで透明度を復活させてくれるアイテムも登場しています。そもそもくすみの原因は「表面の細かい凹凸で光が乱反射する」というもの。それなら、上からシートを貼って特殊な接着剤で一体化させ、凹凸を飲み込んでしまえばいいという原理です。市販品では大きなサイズで1万円を越えるものもあり、決して手頃とはいえませんが、手間のかからなさはピカイチと言えるでしょう。
そもそも黄ばみやくすみを「なるべく生じさせない」対策はあるのでしょうか。先述の用品店スタッフは「やはり、原因である紫外線がなるべく当たらない環境、たとえば屋内や屋根の下などに保管できるといいです」とのこと。また、最初からライトカバーに保護フィルムを貼っておき、定期的に貼り替えるなどして、購入時の状態を保つのも手だといいます。まるでヒトの肌のように、クルマのヘッドライトもデリケートにケアしてあげるべきなのかもしれません。
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