「コンコルド?遅すぎだろ」な爆速!“極超音速”旅客機は実現するか? その異端のコンセプト

コンコルドが退役した2023年現在も、「超音速旅客機」の開発は世界で繰り広げられています。そのなかで今後10年以内にマッハ5という「極超音速」で旅客機を飛ばそうという企業が出現しています。

デスティニウスの極音速旅客機、進捗は?

 実現に向けて、デスティニウスはまず2021年に全長4mの試験機「デスティニウス1」を飛行させ、続いて全長10mの試験機「デスティニウス2」を飛ばしました。

 飛行試験では250km/hと低速ながら、速度を増すためエンジンの後部につけるアフターバーナー(再燃焼装置)の着火に液体水素を使い、2023年5月までに成功裏に終えたということです。

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フランス・トゥールーズに展示されている量産機の「コンコルド」(松 稔生撮影)。

 続く全長10mの試験3号機は、通常の燃料を使ったジェットエンジンに液体水素を使ったアフターバーナーを取り付けて試験に入り、2024年上半期に亜音速で飛行させ、下半期にマッハ1.3の超音速飛行を成功させる予定でいます。

 デスティニウスは、25人乗りの極超音速旅客機を実現した後、2040年代に300人から400人乗りの機体を実現させる構想も持っています。デスティニウスの関係者は構想の実現へ、「液体水素をいかに安全かつ安定して貯蔵するかが重要な要素となる」とパリ航空ショーで話していました。

 また、担当者は「『ホンダジェット』が使っているエンジンHF120にも関心がある」とも述べています。アフターバーナーに関連した部分での使用を考えているということでしたが、ホンダ側へまだ接触もしていない、として、詳細を聞くことはできませんでした。ただ、10年以内の運航実現へまい進している熱意は、感じ取ることができました。

「コンコルド」の後、音速を超える旅客機はありません。それが一気に極超音速まで速度が飛躍するとすれば、空の旅に大きな革新をもたらすことでしょう。

【了】

※誤字を修正しました(8月3日15時48分)。

【異形もちょっと旅客機っぽい!?】 「極音速旅客機」試験機をイッキ見

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