「とても手が回りません」突然の「新幹線ワゴン販売」終了の理由 添乗員はもう"物売り"じゃない!?

そもそも「パーサー」の仕事は変化している!?

 いっぽうで、パーサーが担う役割そのものも、従来から大きく変わっています。2018年に東海道新幹線では乗務員の体制を大きく変更。車掌を3名から2名へ減らし、代わりにパーサーがその業務の一部を兼務することになりました。

 具体的には、車内放送や車内巡回といったものから、異常時の脱出用はしご設置や避難誘導といった「保安業務」までを担っています。

 現在、パーサーは2~3名体制。これまで、そのうち1名が車内販売の要員に割かれていました。2名体制の乗務だと、パーサーの残り1名と車掌2名で16両分の車掌・保安業務という重要な仕事を賄わなければいけません。この「限界状態」を解決するには、軽食などの提供を「列車外へ転換する」ことが負担削減の最善の策だったのです。

 JR東海は今後、パーサーの「2名体制」を基本とし、多客期の臨時運転時を中心とする人手不足を解消する構えです。そのうえで車内業務を4名体制で専任させることで、走行中の安全・安心は確保するとしています。

【了】

【画像】えっ…!これが新横浜〜小田原の「新幹線新駅」です

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