東京~川崎またぐ「等々力大橋」開通は5年延期で「2030年度末」めどに 用地や工法で困難

「開通まであと2年」だったのが、かなり延びてしまいました。

多摩川に新たな橋が工事中

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等々力大橋の完成イメージ(画像:東京都)。

 川崎市は2023年8月17日(木)、新たに多摩川で架橋工事が進められている「等々力大橋」について、開通めどを当初より5年延伸して2030年度末とする方針を明らかにしました。

 等々力大橋は、目黒通りをそのまま延伸し、多摩川を渡って川崎へ到達するものです。多摩川にかかる無料の橋は、二子橋と丸子橋で約5km離れているため、どちらも交通が集中して渋滞多発地帯となっていました。等々力大橋は、その中間点に架けられます。

 川崎市に入ったあとは都市計画道路「宮内新横浜線」に接続し、将来的には新横浜駅まで直結する計画です。しかし堤防周辺の事業は進展しておらず、ひとまず川崎側では堤防道路「多摩沿線道路」にT字路で接続する形で先行開通となる予定です。

 17日の「まちづくり委員会」資料では、当初予定での開通が困難となった理由として、東京都側の橋台を施工するために堤防道路(多摩堤通り)を切り回すのに必要な用地がまだ半分ほどしか取得できていないこと、台風で地形が変わって橋脚の施工方法を変更せざるを得なくなったことを挙げています。

 東京都としては、用地交渉の体制を強化していくとしており、堤防道路の切り回し工事を2026年度には完了させたい構えです。

【了】

【「等々力大橋」ルートと工事状況】

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