新東名「海老名~東京」延伸計画どうなった? 都心側「東名バイパス」どの段階で何が進んでいるのか

海老名南JCTで東京側の終点となる新東名高速道路。本来は最終的に都心方面へ伸びる計画ですが、現在どうなっているのでしょうか。

東京を通らない「新東名」

 2027年度の全通をめざして工事中の、新東名高速道路の新秦野IC~新御殿場IC間。開通すれば、急カーブや急勾配がつづく大井松田~御殿場の県境山越え区間をバイパスし、海老名から名古屋方面へ、東名をまったく通行することなく到達できるようになります。

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新東名の海老名南JCT。さらに東へ伸びるのはいつなのか(画像:Google Earth)。

 ところで、新東名の東京側の終点は圏央道に接続する海老名南JCTで、中途半端な印象は否めません。しかし、本来はさらに東進し、横浜泉IC(仮)へ到達、さらに北上して東京都内の玉川IC(仮)へ到達する、2区間の計画があります。これらの計画、現在は何か進展しているのでしょうか。

 まず高速道路が整備されるまでには、「国土開発幹線自動車道建設法」で定める「予定路線」に挙げられたのち、「基本計画路線」「整備計画路線」に昇格して、事業化という"GOサイン"にたどり着きます。

 新東名は予定路線で「起点:東京都、終点:名古屋市」と規定されています。ほとんどが事業化し全通間近ですが、残る「海老名~横浜泉~東京」の区間だけは、このプロセスのうち「基本計画」で止まっており、「整備計画」にはのぼっていない、いわゆる未事業化区間となっています。

 国の道路ネットワークの根幹となる「高速自動車国道」は今やほとんどが事業化済み。1950年代から構想されてきた高速道路網は、いよいよ大詰めを迎えつつあります。その中で未事業化のまま取り残されている数少ない区間のひとつが、この新東名の海老名以東区間なのです。

【新東名「海老名~東京」ルートと計画状況】

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コメント

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2件のコメント

  1. 相鉄いずみ野線の延伸と同時に計画するんちゃう?

  2. > ほぼ同じルートで横浜新道・第三京浜が存在するため、新東名をそこへ一本化する動きとなる可能性もあります。

    であれば、第三京浜玉川ICから都心方向の道路を何とかしないと。目黒通り経由で首都高2号目黒線へ、という感じでしょうか。
    ただ、玉川IC付近は環境保護の圧力も高く、前途多難が予想されます。
    外環も東名~湾岸の計画がまだフワフワしており、玉川ICから湾岸や3号渋谷線へは環八通りを使うことになります。もし先に新東名が開通してしまったら、環八の交通量はどうなってしまうのか…