なぜ日の丸描かない? 到着した「最新ステルス戦闘機」国籍表示なかったワケ 専門家に聞きました

全機アメリカからの完全輸入で調達します。

背中をパカッと開けているのはなぜ?

 宮崎県新富町にある航空自衛隊新田原基地に2025年8月7日、米本土からフェリー飛行してきたF-35B戦闘機3機が到着し、防衛省に引き渡されました。

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宮崎県の新田原基地に到着したF-35B戦闘機(画像:航空自衛隊)。

 これを受け、航空自衛隊は同日夜、新田原基地に飛来したF-35Bの画像を公式Xなどで公開。多くの注目を集めています。

 まず目につくのは、国籍標識がないことでしょう。すでに本格運用が始まっているF-35Aでは胴体側面の空気取り入れ口付近に低視認塗装(ロービジ)ながら「日の丸」が描かれていますが、3機のF-35Bすべて「描かれていない状態」でした。

 これについて、日本を含め各国のF-35を度々取材している航空ライターの布留川 司氏によると、「これら航空機は日本に到着するまではアメリカの所有物であり、フェリー飛行時のパイロットも米国人です。新田原基地に到着し、日本に引き渡されて、初めて日本の航空自衛隊の運用する機体となり、自衛隊機としての国籍マークが入れられます」とのことでした。

 なお、とうぜんながら垂直尾翼には部隊マークなどは描かれておらず、アラビア数字からなる機体番号だけでした。

 ほかにも、公開された画像の2枚目は胴体上部(背部)のカバーが空いていましたが、これはF-35B特有ともいえる垂直離着陸が可能な性能に起因するものです。F-35Bはコクピット後部にリフトファンを装備しており、これを垂直離着陸や短距離発着時に駆動させます。写真は垂直着陸している当該機を捉えたもので、ゆえに前述したカバーの下側にはリフトファンが収納されています。

 また、垂直離着陸や短距離発着時は、機体後部のエンジンノズルも下側に向く構造となっており、よく見ると写真でもその様子が捉えられていました。

 このたび新田原基地に飛来したのは3機で、降りる際にそれぞれ垂直着陸、スローランディング(短距離着陸)、通常着陸を実施しています。そのため、当該写真のような着陸姿勢を披露したのは1機だけでした。

 防衛省はF-35Bを42機調達する計画で、すでに前出の新田原基地には最初の運用部隊として「臨時F-35B飛行隊」を編成済みです。

 新田原基地には今年度中に8機が到着する予定です。

【写真】ノズル下向き! 日本向けF-35B細かなディテールをイッキ見!

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