「豊洲駅の大混雑」が解消? 東京メトロが改良工事に着手へ ホーム増設で巨大化
改良工事で面積が大幅に拡張されます。
豊洲駅改良の土木工事に着手へ
東京メトロは、有楽町線(8号線)延伸に合わせて実施する豊洲駅の改良工事に着手します。同社は2023年8月、「豊洲駅ホーム増設土木工事」の一般競争入札を公告しました。今後、施工会社を選定して工事着手となる見込みです。
有楽町線の延伸区間は、豊洲駅から東西線の東陽町駅を経て、半蔵門線・都営新宿線の住吉駅に至る約5.2km。途中の枝川駅(仮称)と千石駅(仮称)は新規の駅となります。
合わせて実施される豊洲駅の改良工事では、駅の面積が6400平方メートルから9200平方メートルに拡大する予定。利用者の増加に対応するため、新木場方面のホームを外側に1本増設します。また、エスカレーターやエレベーターなどを新設する計画です。今回発注された土木工事では、3万1000立方メートルの営業線トンネルを改造します。工期は85か月間です。
豊洲駅は周辺の開発が進み、朝夕のラッシュ時を中心に慢性的な混雑が課題となっています。駅は現在、ホーム2面、線路4線の構造です。両ホームの真ん中の2番線・3番線上を埋めて仮ホームとすることで、ホームの混雑に対応しています。もともとこの2番線、3番線が豊住線用のホームでしたが、抜本的な混雑緩和対策としてホーム増設に乗り出した形です。
豊洲~住吉間の開業は2030年代半ばを予定。東京北東部から臨海部へのアクセス性が向上し、現状で乗り換え2回・約20分かかる住吉~豊洲間は直通約9分になる見込みです。
【了】
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