「大艦巨砲主義」は遺産です! 最も長生きした“最後の戦艦”アイオワ級 転生したらツルツル船体だった!?

第二次大戦中に就役し、「世界最後の戦艦」として戦後も生き延び続けたアメリカ海軍のアイオワ級。その長い歴史の陰には「戦艦」、そして「ビッグガン」に対するアメリカの強いこだわりが垣間見えます。

ミサイル戦艦に生まれ変わる

 戦後の冷戦期、航空機のジェット化とミサイルの進歩が戦いの様相を一変させる中、米英仏の三国は戦艦を保有し続けました。しかし、冷戦初期の旧ソ連と中国の海軍力は脆弱であり、海戦が生起する可能性はほとんどありませんでした。

 朝鮮戦争やインドシナ紛争からベトナム戦争では、戦艦が大口径砲(ビッグガン)の威力を生かした火力支援の役割を担いましたが、1960年代半ばまでにイギリスとフランスは戦艦を退役させています。

 実際のところ、膨大な維持費がかかる「時代遅れ」の戦艦を、アメリカも持て余し始めていました。それでもアイオワ級は1940年代後半からミサイルの搭載や強襲揚陸艦への改造など、時代の変化に合わせた様々な計画が検討されていました。

 一方、1962(昭和37)年のキューバ危機以降、旧ソ連は海軍力の強化を本格化させていました。それに対抗してアメリカ国防総省は海軍戦力の再編成に着手します。そしてレーガン政権になった1981(昭和56)年、アメリカ海軍は当時約480隻あった海軍艦艇を大幅に増強する「600隻艦隊構想」を打ち出します。

 その一環として、旧ソ連のキーロフ級ミサイル巡洋艦に対抗するためアイオワ級の改造が決定しました。

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1981年、ワシントン州ピューゼットサウンド海軍造船所の桟橋に停泊する「ニュージャージー」(左)と「ミズーリ」(パブリックドメイン)。

 改造の目玉となる新たな攻撃兵器は、建造時から搭載されていた5インチ(12.7cm)両用砲を換装したトマホーク巡航ミサイルとハープーン対艦ミサイルのランチャーでした。近接防空兵器はファランクス20mmCIWSで、レーダーも最新式に換装されています。

 16インチ(約41cm)主砲は対艦用ミサイルのVLS(垂直発射装置)に置き換える案もありましたが、結局は採用されませんでした。シーハリアーの搭載が検討されたものの実現せず、艦尾に広い飛行甲板を設置し、開発されたばかりの無人偵察機RQ-2パイオニアやヘリコプターが運用可能になりました。

【え…】デカすぎる&強そうすぎる!! アイオワ級vs大和型戦艦を比較(画像)

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