「みんな同じ」に見える阪急電車 新型車両は何が変わるのか「座席指定車」は豪華仕様に?
どの車両もマルーンカラーで、区別がつきにくい阪急電車。2024年から導入される新型車両にはどのような特徴があるのでしょうか。
2024年に新型車両「2300系」と「2000系」を各1本導入へ
阪急電鉄は2023年10月6日(金)、京都線と神戸・宝塚線に新型車両を投入すると発表しました。2013年に製造が始まった1000系から11年ぶりにモデルチェンジした車両が投入されることになります。
京都線向けの新型車両は、セミクロスシート仕様の2300系、神戸・宝塚線向けの新型車両はロングシート仕様の2000系となります。京都線の2300系は大阪方から4両目に、阪急では初となる座席指定サービスを導入するとしています。
阪急電鉄によると、「まずは2024年に2300系と2000系を各1本導入します。2000系ついては、最初の編成を神戸線と宝塚線のどちらに導入するかはまだ未定です」(広報部)とのこと。
阪急の車両は、いずれも外観がマルーンカラーで、車内は木目調の化粧板、ゴールデンオリーブ色の座席が採用されていることが特徴です。古い車両にはリニューアルが施されており、鉄道ファンでなければ車両形式の違いに気づきにくいと言えます。
導入予定の2300系と2000系は、現時点で最新の1000系と異なり、車両前面の窓ガラスに曲線を取り入れ、疾走感を表現したデザインに変更されます。また、阪急で初めてインバータ式空調装置と空気清浄機が採用されます。
車内は、座席の端にある「袖仕切り」が木目調から半透明に変更されるため、少し印象が変わります。このほか、車いすスペースの拡大や、優先席付近の吊り手高さを低くするなど、バリアフリー設備もこれまでより充実した車両になるといいます。
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