「飛行機とは思えん」新座席で話題のJAL「ファーストクラス」昔から凄かった! 時代とともに変わった超豪華仕様
これまでにない豪華な仕様で話題となった、JALの新型機「エアバスA350-1000」に搭載された「ファーストクラス」。同社の「ファーストクラス」はこれまで、どのような変遷を辿ってきたのでしょうか。
「ベッド+座席」の個室仕様の新ファースト
JAL(日本航空)が2023年内をめどに運航を開始する予定の国際線新型フラッグシップ「エアバスA350-1000」。この機には最上位クラス「ファーストクラス」を含む、全クラスに新シートが導入されます。この新「ファーストクラス」はSNS上で「もはや飛行機とは思えん」「空飛ぶホテルやん」との声があがるほどの豪華な仕様が特徴です。
しかしJALのファーストクラスの歴史をたどると、時代に応じてさまざまな変化を遂げています。そのなかには豪華さの面において、今回のA350-1000を上回るようなものもありました。
エアバスA350-1000のファーストクラスは横1-1-1列で、JALとしては初の扉(高さ157cm)を設けた個室型のものとすることで、プライバシー性を確保。また、座席上の収納棚をつくらず、個室内に手荷物預けスペースを設けることにより、開放感のある空間になっているといいます。
座席は、背もたれを全面的に倒すことで横幅123cmの「ダブルベッド」にできるモード、そして背もたれの半分を倒すことでシートとベッドを独立して使えるモードが実装。この1席に「ベッド+座席」の仕様が実装されたのが、これまでのファーストクラスと大きく変わったポイントでしょう。
そんなJALのファーストクラスの歴史の始まりは70年以上前にさかのぼります。
1954年2月2日、JALは36人乗りのプロペラ旅客機、ダグラスDC-6Bを用いて、戦後初の日本の航空会社による国際線定期便である羽田~ウェーク島(アメリカ)~ホノルル~サンフランシスコ線へ就航しました。このときの客室は、ファーストクラスのみの構成でした。その2か月後、現在のエコノミークラスに相当する「ツーリストクラス」が設定され2クラス構成となったのです。
同社が初めて導入したジェット旅客機「ダグラスDC-8」のファーストクラスは、壁に飾られた扇に象徴される装飾や、伝統的な老松紋があしらわれた西陣織のシートカバーなど和テイスト全開な内装。「空の一流ホテル」をテーマとする機内ラウンジも設置されました。
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