「飛行機とは思えん」新座席で話題のJAL「ファーストクラス」昔から凄かった! 時代とともに変わった超豪華仕様
「ジャンボ」から現行まで…JALのファーストはどう変遷?
1970年に導入された「ジャンボ・ジェット」ことボーイング747では、ファーストクラス40席を設置し、「藤」をモチーフにしたインテリアを採用します。日本庭園の雰囲気を再現したことから、この747は「ガーデン・ジェット」と呼ばれ、各キャビンを担当するCAの着物やメニューにいたるまで、モチーフに合わせて統一されていたといいます。なお、747では2階席にラウンジが設けられました。
その後「スカイスリーパー」のサービス自体は廃止となってしまったものの、JALの国際線ファーストクラスの愛称として「スカイスリーパー」の名が残ることに。
そのひとつ、2000年代に導入された「スカイスリーパー ソロ」では、当時“テクノロジー大国”とされた日本のイメージにあわせ近未来的な形状を入れ、日本の豊かな四季を表現すべく、シートカラーを緑としました。またここではすでに、1席1席がフルフラットになることで、旅客が横になって過ごせるようにもなっています。
現行のファーストクラスは2013年に現在の国際線フラッグシップ「ボーイング777-300ER」に実装されています。個人スペースの最大化が図られており、以前のファーストクラスシートから20%スペースを拡大。その広さはシングルベッドと同等で、旅客がつくろいで眠れる「睡眠へのこだわり」が凝らされているといいます。
また、中央席の仕切りは可動式で、会話が容易であるほか、個人モニター下の前の足置き(オットマン)にもうひとり座れるようになっており、席のテーブルを中央に移動させ、1席をつかって2人で食事を取れるようにもなっているとのことです。
当時の担当者は「JALファーストクラスシートにおいて、一貫しているポイント」として、「時代時代にあわせて“日本の見られ方”は変わっています。それを(国際線ファーストクラスシート)に表現しているのがJALらしさではないかと思います」と話しています。
A350-1000の客室についてJALは、「随所に日本の伝統美を浸みこませた上質な客室に仕上げています」とコメント。この機の新型ファーストクラスも、このコンセプトを座席に反映させたものということもできるでしょう。
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