JR「米専用列車」爆誕!? 八戸~大阪で約1000km走破「全農号」運行開始で"安定供給ルート"めざす
東北と北陸の米を大阪へ運びます。
東北と北陸の米を大阪へ
JR貨物は2023年11月1日(水)、新たな貨物列車「全農号」を運行開始すると発表しました。一番列車は5日(日)夜に出発予定です。
「全農号」は「米専用列車」として、青森県の八戸貨物駅から秋田・新潟・金沢を経由し、大阪の百済貨物ターミナルまで向かいます。夜に出発し、翌日の夕方に到着するダイヤです。
それぞれの貨物駅では、地元でとれた米が積み込まれていきます。1列車あたりの輸送量は約500トン、貨物コンテナにして100基分におよびます。
この「米専用列車」は、運送業界が一斉に人手不足を迎える「2024年問題」を見据え、米の一大消費地である東海・西日本方面への安定供給を図るために設定されました。3度の試験運行を経て、いよいよ定期便となります。
このような「物流の鉄道輸送へのシフト」は近年「モーダルシフト」の一環として盛んに提唱されています。先月末に中間とりまとめが公表された「高規格道路ネットワークのあり方」でも長距離ネットワークを鉄道にゆだねるため「鉄道貨物駅とトラック結節点のスムーズなアクセスを確保」を進めるとしています。
【了】
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