珍しい光景「祭りのためだけに鉄道の架線を撤去します」 見学ツアーも開催へ

「次はオマエダ」の表示でお馴染み、あの路線です。

御花畑駅付近の踏切で年に1度発生する「珍光景」とは

 埼玉県秩父市の秩父鉄道・御花畑駅付近の踏切では年に1度、秩父夜祭の山車(だし)を通すためだけに列車を運休し、架線を撤去するという、珍しい光景を見ることができます。

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7000系(画像:写真AC)。

 秩父鉄道は、この秩父夜祭の開催日となる2023年12月3日(日)に、貴重な架線切り離しと山車通過を見学・撮影できるツアーを開催します。
 
「秩父夜祭」は、京都の祇園祭、飛騨の高山祭とともに「日本三大曳山祭」に数えられる伝統的な祭りで、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。

 秩父鉄道は祭りの前に、山車が通過する踏切部分の架線を、自社製作したボルトで取り付けるタイプの「特殊架線」に交換します。祭り当日に山車の通行が近付くと、当該踏切を含む秩父~影森間で列車を運休し、架線はボルトを外して撤去。すべての山車が通過したあと、本構造の架線へ迅速に復旧した後、列車運行を再開するという作業を行っています。
 
 ツアーでは、18時30~18時45分に秩父駅で受付後、御花畑駅の特設スペースで架線切り離しと山車通過を見学できます。参加費用は1人あたり2万円で、秩父鉄道HPの申し込みフォームから11月28日(火)まで受け付けるとしています。

【了】

【画像】これが世にも珍しい「祭りのために架線を切り離す作業」です

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コメント

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1件のコメント

  1. 山車を通れる橋ができればそれがいらないのでは?