横浜の田園に「巨大空中迷宮」出現!? 圏央道の「最後の未開通部」工事進行中 龍のようにうねる橋桁

巨大ジャンクションの工事が進行中です。

藤沢から湾岸線方面へ接続

Large 20231130 01
工事が進む圏央道の栄IC・JCT(乗りものニュース編集部撮影)。

 東京郊外の「50km圏」をぐるっと環状にむすぶ高速道路「圏央道」。木更津から埼玉を経由して横浜市南部までの約300kmのうち、残る未開通部は千葉県内の「大栄IC~千葉横芝IC」、そして神奈川県内の「横浜湘南道路&横浜環状南線」です。

 そのうち神奈川県内では、圏央道は海老名から寒川、茅ヶ崎に下りてきて、東へ進路を変えて藤沢ICまで開通済み。横浜湘南道路はそこからさらに横浜市内へ伸びて、栄IC・JCTに至ります。同時に国道1号の戸塚ICから下りてくるのが横浜環状南線。漢字の「入」のように両者は栄IC・JCTで合流し、横浜横須賀道路の釜利谷JCTに接続します。

 もともと湘南方面の交通流は国道1号に頼りきっている状況で、慢性的な渋滞が課題となっていました。圏央道が横浜横須賀道路や首都高湾岸線へつながることで、都心・横浜中心部から湘南方面への代替ネットワークが誕生することとなります。

 さて、その横浜区間のハブとなる「栄IC・JCT」では、工事が大詰めに近い状況となっています。

 大船駅から北へ2kmほど歩くと、地域文化財「田谷の洞窟」のある定泉寺にたどり着きます。鎌倉時代に修行のために掘られた洞窟は奥行きは1km近くあり、まだ全貌は明らかになっていないほど。内部壁面には無数の彫刻があり、仏像や動物、経文などが象られています。

 その洞窟のすぐ向かいの田園地帯に、無数の橋脚と、縦横無尽に張り巡らされた橋桁が姿を現しています。これが栄IC・JCTです。互いが合流するだけでなく、戸塚~藤沢方面間の接続ランプや、栄で地上に下りる各方向のランプが入り乱れ、複雑な形状になっています。

 現地では、それぞれの車線・ランプがそれぞれ延伸を続けている様子が見て取れます。鋼製の橋桁は完成次第現地に持ち込まれ、クレーンで吊り上げられて橋脚間に置かれ、設置済みの橋桁と溶接されます。あちこちでこの「次の橋桁待ち」のブツ切れ橋桁がありました。

 思い思いの曲率でうねる橋桁は、まるで巨大な生き物のようです。何本ものランプが地上道路をまたいでいくため、橋桁の仮設のたびに、夜間通行止めによる工事が行われます。

 この栄IC・JCTの工事は順調に進んでいますが、延伸区間の大部分を占める地下トンネルで工事が難航し、まだ開通めどは立っていません。2026年度開通が発表されている千葉県内の区間が先に完成を向かえそうで、おそらくこの横浜区間は「圏央道最後の開通部」になっていきそうです。

【了】

【画像】これが「横浜の圏央道」ルートと工事状況です

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス