琴電の「悪名高い踏切」解消へ!? 「高松環状道路」計画拡大で「本町踏切」立体交差化へ加速

頓挫した「ことでん高架化」に代わる計画です。

頓挫した「ことでん高架化」に代わる計画も

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高松駅東側の「本町踏切」周辺(画像:Google Earth)。

 高松自動車道から高松市中心部までつなぐ高規格道路「高松環状道路」の検討が進められています。11月13日の「社会資本整備審議会 道路分科会」の小委員会では、検討区間を東側へ拡大する方針としました。

 高松市内では高松道や空港利用の車が一般道へ集中し、慢性的な渋滞が発生しています。そのため高松道へ直結させるバイパスが必要とされました。

 最初に事業化をめざして「計画段階評価」の対象となったのが、高松檀紙IC~高松港です。環状ルートのうち「左上」にあたる部分です。

 地元アンケートの結果、「琴電の本町踏切を何とかしてほしい」「朝日町の工業地帯へのスムーズなアクセス道路が無い」などの意見が多く見られたといいます。

 これをうけ、計画段階評価では検討範囲を拡大。高松港(JR高松駅周辺)までとしていたのを、琴電よりさらに東側へ延伸させ、朝日町の臨海工業地帯(沖松島駅北側)あたりまで検討することになりました。

 琴電の本町踏切は、起点の高松築港駅を出発してすぐの地点。高松駅・高松港・工業地帯をむすぶルートであることから慢性的な渋滞に悩まされており、「琴電の高架化」が計画されてきました。しかしこの計画は2010年に頓挫。逆に、道路を高架化して線路をまたぐことによる踏切解消への期待が高まっていました。

 今後、この新たな検討区間でもってルート帯の比較案を作成し、再度の意見聴取をふまえて、概略ルートを決定。そのうえで都市計画決定や環境アセスメントの手続きが完了すれば、いよいよ事業化を待つ段階となります。

【了】

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