西武線「所沢駅」周辺が「開かずの踏切」に一挙指定 連続立体交差事業へはずみとなるか
対策すべき「開かずの踏切」が増えました。
新たに指定 対策どうする
国土交通省は2024年1月18日(木)、踏切道改良促進法に基づく「改良すべき踏切道」を新たに408か所指定しました。
その中には、「一時間の踏切遮断時間が四十分以上のもの」いわゆる「開かずの踏切」として、西武の「秋津第4号」が新たにリストアップ。さらに同様に抜本対策すべき「一日当たりの踏切自動車交通遮断量が五万以上のもの」にも、「所沢第3号」「所沢第7号」という2か所が追加されました。歩行者ボトルネック踏切にも「所沢第4号」「西所沢第1号」がリストアップされています。
秋津第4号踏切は、池袋線の秋津~所沢のカーブ北端付近にあります。所沢第3号踏切は、新宿線の航空公園駅の北側。所沢第7号踏切は、池袋線の所沢~西所沢の所沢高校脇にある踏切です。線路をまたぐルートが周囲に少ないため、交通が集中し、朝夕を中心にとくに混雑しています。
もうひとつ、所沢駅のすぐ南側にあるのが「東村山第7号踏切」。こちらも典型的な開かずの踏切ですが、すでに2017年に「第2弾」として指定済みとなっています。
「改良すべき踏切道」に「開かずの踏切」として挙げられた以上、対策をしなければなりません。単独だと跨線橋やアンダーパスの整備、歩行者ボトルネック踏切だと「エレベーター付き跨線橋」なども行われますが、自動車交通の開かずの踏切が近接して連なる場合、一般的には「連続立体交差事業」によって、高架化もしくは地下化されることが多くなります。
つまり今回のリストアップで、4か所にも達した「開かずの踏切」の対策として、所沢駅・航空公園駅・西所沢駅の周辺で連続立体交差事業の機運が高まっていく可能性は、以前より高くなったといえるでしょう。
【了】
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