西武の「サステナ車両」実は3車種!? 東急9000系そっくり元・田園都市線「9020系」のゆくえ

西武鉄道が2024年度以降、東急電鉄と小田急電鉄から「サステナ車両」を譲り受けます。要は中古車ですが、うち東急からの形式は9000系と発表されました。これには、見た目そっくりの9020系は含まれるのでしょうか。

見た目そっくり、中身は違う東急9000系だが…

 西武鉄道が「サステナ車両」と称して、小田急電鉄の8000形電車と東急電鉄の9000系電車を譲り受けます。うち東急9000系は大井町線で使われているもので、2023年現在、5両編成が15本在籍。西武へは2025年度以降に順次譲渡されます。
 
 なお大井町線には、その9000系とよく似た見た目の「9020系」という電車も在籍します。編成数は3本。2019年に田園都市線から転属しており、前出の9000系と比較すると後発の存在です。こちらも、西武鉄道への譲渡計画に含まれているのでしょうか。

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東急大井町線で使われる9020系電車。元・田園都市線の2000系電車を改造した車両(画像:写真ACを加工)。

 西武鉄道の広報部は「はい、9020系も譲り受けます」としています。つまり厳密に見ると、西武鉄道へは東急9000系と9020系、小田急8000形の3車種が譲渡されることになります。

 そもそも9020系は、元・田園都市線の2000系電車でした。その2000系が新型2020系電車によって置き換えられると、改造のうえ9020系となって、大井町線の古参8500系電車を置き換えたのです。先述の通り3編成のみの運用ですが、これはもともと、2000系が3本しか製造されなかったからでした。

 9000系と9020系の外見上の主な違いは、パンタグラフの位置。9000系は3号車にも設置しているのに対し9020系はなく、代わりに4号車に2基設置しています。内装では、座席モケットの色やボックス席の有無で見分けられます。色が緑なら9020系、ボックス席があれば9000系です。

 東急電鉄は2023年5月、9000系と9020系の更新を目的とした車両新造に着手することを発表しています。出自こそ違うものの、同じ更新計画のなかで、西武への譲渡が進みそうです。

【了】

【覚えてる?「田園都市線時代」の9020系(2000系)】

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コメント

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1件のコメント

  1. 古参8500系と書いてありますが、5年前時点でも大井町線の最古参は9000系ですよ。大井町線の8500系は、9000系よりも後の登場です。