中韓「領海広げて」に言い返すための仕事って!? 海保の最新鋭「測量船」は何するフネなのか 間もなく一般公開
海上保安庁が保有する最大かつ最新鋭の測量船が、お台場で一般公開の予定です。ただ、測量船とはそもそもどんな船なのかでしょうか。実は、島国日本にとって欠かせない役割を担っていました。
警備・救難だけじゃない 海上保安庁の重要任務
海上保安庁には、測量船や航空機などを使用して海の調査を行い、そこで得られた情報を管理・提供する組織として「海洋情報部」が設けられています。同部が手掛ける任務は、日本の海洋権益を確保するために必要なデータの収集や、海上での事故・災害を防止するための調査・観測、船舶の安全航行に必要な海図の製作など多岐にわたっており、島国である日本にとって欠かせない役割を担っています。
その海洋情報部の海洋調査で使用する測量船の中でも最大級の「平洋」が2024年4月12日、東京ビッグサイト横の岸壁(有明西ふ頭)で一般公開されます。これは、日本最大の国際海事展「Sea Japan」におけるイベントの一環で、最新の調査機器を搭載した測量船を間近に見ることができる貴重な機会といえるでしょう。
「平洋」は2020年1月に就役しました。同型船は「光洋」(2021年3月就役)で、2隻とも三菱重工業下関造船所で建造され、海保本庁に所属します。両船が加わったことにより、外洋での調査を行う大型測量船は「拓洋」(2400総トン)、「昭洋」(3000総トン)と合わせ4隻体制に拡充されました。
「平洋」と「光洋」の船体規模は4000総トンと、従来の測量船と比べて大型化しています。また観測データに影響を与える船体の振動や雑音を防止し、長時間の低速航行能力を持たせるため、海保の船として初めての電気推進システムを搭載したのも特徴です。
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