中韓「領海広げて」に言い返すための仕事って!? 海保の最新鋭「測量船」は何するフネなのか 間もなく一般公開

海上保安庁が保有する最大かつ最新鋭の測量船が、お台場で一般公開の予定です。ただ、測量船とはそもそもどんな船なのかでしょうか。実は、島国日本にとって欠かせない役割を担っていました。

航行しながら水深1万mの地形がわかる!?

「平洋」と「光洋」の推進機には舵とプロペラが一体化し、360度どの方向にも推進力を向けることが可能なアジマススラスターが採用されています。このアジマススラスターを、バウスラスターや自動船位保持装置と組み合わせることで、潮の流れが速く、波のうねりが大きい海域でも、同じ位置に留まり続けることが可能であり、これにより海底地形や地質の精密な調査を行えます。

 長時間にわたって一定の海域を低速で航行しながら実施する水路測量でも、船が自動で位置を調整しながら進むため、測量時に航走する経路(測線)から離れることなく、測量業務が可能だそう。余裕のある大きな船体と、電気推進による静粛性によって、居住性も従来の測量船と比べて向上しています。

 観測機器は音波ビームと反射エコーのデータ水深を計測するマルチビーム測深機や、海流の流れの強さを計測し、データ化する多層音波流速計などを装備しています。

 マルチビーム測深機は海底に向けて広角に音波を出し、音波の往復時間と水中での音の速度から水深を計測する機器です。船の航跡に沿って、最大約1万1000mの深さの海底地形を明らかにすることができます。

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平洋型測量船の特徴的なマスト(深水千翔撮影)。

 ほかにも「平洋」の特徴として挙げられるのが、無人観測機器を積んでいる点です。自動で海底近くまで潜航していき、精密な海底地形データを取得する自律型潜水調査機器(AUV)や、海底火山など人の立ち入りが危険な海域で水上から調査を行う自律型高機能観測装置(ASV)、そして船上から遠隔操作し、海底の撮影を行う遠隔操作水中機器(ROV)を装備しました。

 なお、2番船「光洋」は底質などの採取や地殻構造の調査に特化しています。船上には大容量で超高圧の空気を海中で放出し地下深部まで伝わる音波を発生させるエアガンと、その反射波を受信するストリーマーケーブルで構成された音波探査装置を搭載。ほかにも海底から堆積物を採取する採泥器として、サンプリングコアラーやロックサンプラーも搭載しています。

【巡視船や護衛艦よりレア!?】測量船「平洋」の船内&観測機器ほか

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