九州道‐阿蘇を直結!「中九州横断道路」さらに新規事業化 “世界的半導体企業”の物流にもメリット
地域高規格道路「中九州横断道路」の一部を構成する大津道路が、新規事業化されました。
大津道路が新規事業化
国土交通省九州地方整備局は2024年4月1日、中九州横断道路の一部となる「大津道路」について、事業化を決めたと発表しました。同局は2024年度当初予算として5千万円を盛り込みました。
中九州横断道路は、大分市と熊本市を東西に結ぶ延長約120kmの地域高規格道路です。ルートは、国道57号やJR豊肥本線に概ね並行する形で計画されています。現在は大分の犬飼IC~竹田IC間(犬飼千歳道路・千歳大野道路・大野竹田道路)や、熊本の阿蘇西IC~大津IC間(国道57号北側復旧道路)が開通しています。
今回新たに事業化されたのは、熊本県大津町の大津IC~大津西IC(仮称)間4.8kmです。
大津西ICは国道325号と接続。半導体世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)や、ホンダの工場などが近くにあり、輸送効率の向上が期待されています。
なお、大津西ICから九州道(仮称・熊本北JCT)までの「大津熊本道路」13.8kmもすでに事業化されています。大津道路と合わせて全線が開通すると、九州道から阿蘇市までが通行無料の自動車専用道路で結ばれます。
熊本県の蒲島郁夫知事は、大津道路の新規事業化について「本道路の整備は、『新生シリコンアイランド九州』の実現を後押しし、ひいては、日本の『経済安全保障』に大きく寄与するものです。TSMCの進出を契機とした様々な経済波及効果が、熊本のみならず九州全体に広がるよう、引き続き、中九州横断道路全線の早期完成に向けて、国や沿線自治体等と連携を図りながら、全力で取り組んで参ります」とコメントしています。
【了】
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