さよなら「ロナルド・レーガン」8年ごしの離日 アメリカ最大級の空母はなぜ“横須賀”へ?【前編】

2024年5月、神奈川県の横須賀を事実上の母港としてきたアメリカ海軍の空母「ロナルド・レーガン」がついに日本を離れました。8年半あまりにわたって日本にいたアメリカ最大級の軍艦の足跡を振り返ります。

姉妹艦「ニミッツ」とは似て非なるほどの改良が

 まもなく就役から21年が経とうとする空母「ロナルド・レーガン」ですが、同型1番艦の「ニミッツ」が就役したのは、ベトナム戦争終結直後の1975年5月のことで、両艦を比べるとその就役年には約30年の開きがあります。そのため、後に誕生する新型空母「ジェラルド・R・フォード」が誕生するまでの、いうなれば過渡期的な艦として、1番艦「ニミッツ」と比較してアイランド(艦橋)や艦首の構造、飛行甲板のレイアウトなど、さまざまな点で変わっています。

 たとえば、喫水線下に設けられる球状艦首(バルバスバウ)は「ニミッツ」より大型で、かつより前方に突き出す形に改められました。これにより、船首に浮力を加えることで抵抗を減らし、船体の安定性と海上での操船性、推進性を向上させて、洋上における艦載機の発着艦を安定して行えるようにしています。

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横須賀基地を離れ、浦賀水道を進アメリカ海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」(2024年5月16日、深水千翔撮影)。

 右舷に置かれているアイランドはそれまでの同型艦と比べて全長が約6m長くなった一方、デッキは1層減少。アイランドの面積が広くなったことで、3基ある武器エレベーターのうち1基が内部に設置できるようになったほか、窓の大型化が図られるとともに、将来開発される新型機器の搭載を見越したスペースも確保されています。

 航空管制所は大幅な設計変更が行われました。航空管制士官(エアボス)席からの視界が広くなったことで飛行甲板上にある機体や乗員の状況を把握しやすくなっています。一方、航海艦橋も、ダイヤルやアナログメーターが使われている従来型の航海計器に代わって、タッチパネルで情報の確認や操作が可能なデジタル式の航海計器を導入しています。

【日米の競演!】日本最大の護衛艦と共同演習を行う空母「ロナルド・レーガン」(写真)

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