「ディズニークルーズ」果たしてお値段は…? 「40万人がクルーズ船に乗る」時代がくる? 想定プランを聞いた

3000億円の投資に対する年間売上高とは?

 ディズニークルーズは1998年に竣工した「ディズニー・マジック」(8万3338総トン)でスタートし、北米・カリブ海エリアや地中海エリアを中心に運航してきました。

 現在は5隻の船隊で構成されていますが、「ディズニー・ウィッシュ」級として2024年12月に「ディズニー・トレジャー」が、2025年には「ディズニー・ディスティニー」が加わる予定です。2隻はいずれもマイヤー・ベルフトで建造が行われており、オリエンタルランドが日本向けのクルーズ船を同社に発注した理由の一つとなっています。

 また、シンガポールを拠点としたクルーズに2025年から投入を予定しているメタノール燃料クルーズ船「ディズニー・アドベンチャー」(20万8000総トン)も建造が進められています。

 オリエンタルランドは国内発着のディズニークルーズについて「就航から数年後には、年間乗客数は約40万人、年間売上高は約1000億円を見込んでいる」と事業の見通しを説明。ディズニー・エンタプライゼズとの契約期間は、最長で就航から39年間延長可能で、売上高に応じてロイヤルティーを支払うことになります。既存のディズニーリゾートとの連携については「クルーズの前後にパークやディズニーホテルをお楽しみいただくことも可能とは考えている」と話していました。

【了】

【エントランスからすげえ…】これが「ディズニークルーズ」の船内です(画像)

Writer: 深水千翔(海事ライター)

1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。

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