ロシア本土にウクライナ軍の「ドイツ製」装甲車が侵入 “因縁の地”クルスクで猛威を振るう衝撃映像が公開
ドイツ製の装甲車が再びクルスクに出現。
クルスクで「マルダー」歩兵戦闘車が活動する衝撃映像が公開
ウクライナ国防省は2024年8月20日、ドイツから供与された「マルダー」歩兵戦闘車が、ロシア西部・クルスク州のマラロクニャ村でロシア軍の射撃地点を破壊したと発表。映像を公開しました。
ウクライナ軍は2024年8月6日からロシア領内への越境攻撃を開始。この作戦には、ウクライナ軍が元々保有していた旧ソ連製の兵器だけでなく、アメリカ製のストライカー装甲車やドイツ製のマルダー歩兵戦闘車など、欧米諸国が供与した兵器も投入している模様です。
現在戦場となっているクルスク州は、かつて第二次大戦中の1943年にドイツ軍とソ連軍が激しい戦いを繰り広げた場所でもあります。
ウクライナに供与された「マルダー」は、かつてドイツ陸軍で使用され、倉庫で眠っていた「マルダー1A3」をドイツの防衛企業であるラインメタルが改修した車両です。
映像では、ロシア兵が立てこもっている建物に、「マルダー」が20mm機関砲の猛射を浴びせており、市街戦でかなりの威力を発揮していることが確認できます。NATO(北大西洋条約機構)加盟国製造の歩兵戦闘車がロシア本土を走り回るという、以前では考えられなかった事態が発生していることになります。
越境攻撃をめぐっては、ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー総司令官が、ロシア領内に28km~35km前進し、93の集落を制圧したと報告。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、制圧したスジャ市に軍事警備司令部を設けると発表しています。
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