ウクライナ海軍「待望の軍艦」の海上試験を公開! 劣勢のなか期待される用途とは?

ウ軍待望の新造艦。

海上試験開始も困難な状況は依然として続く

 ウクライナ海軍は2024年10月16日、トルコで建造された新型コルベット「ヘーチマン・イヴァン・マゼーパ 」が海上試験に出航したと発表しました。

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「ヘーチマン・イヴァン・マゼーパ」の艦橋部分(画像:ウクライナ大統領府)。

 同艦は、トルコが自国海軍用に独自建造したエイダ級コルベットをウクライナ海軍向けに建造したものです。2021年9月7日に起工しています。

 全長は99.56m、排水量は2400トン。乗員は約100人で、主な武装として76mm単装速射砲1門や、艦対艦ミサイル8基、RAM個艦防空用短射程対空ミサイル発射機1基、短魚雷発射管2基などを備えるほか、船体後部にはヘリコプターの発着が可能な飛行甲板を備え、レーダーに映りにくいステルス性能も有しているとされています。

 なお、艦名の「ヘーチマン・イヴァン・マゼーパ 」は、17世紀後半にウクライナ・コサックの棟梁として名を馳せたイヴァン・マゼーパに由来するとのこと。最初に付く「ヘーチマン」は、ウクライナ・コサックの棟梁の伝統的な称号です。

 本来なら2022年末までにウクライナに曳航される予定であったものの、2022年2月にロシアが侵攻を始めたため、就役スケジュールに大きな遅れが生じています。なお、2022年10月2日の進水式には、ウクライナの大統領夫人であるオレーナ・ゼレンシカ氏や、同国海軍司令官のオレクシー・ネイツパパ中将らが出席していました。

 今回の海上試験開始に、ウクライナ海軍は「ウクライナは海洋国家だ! 共に勝利へ!」と発表しています。

 なお、ウクライナ海軍はロシアによるウクライナ侵攻後、唯一の大型艦だったフリゲート「ヘーチマン・サダハーチヌイ」を自沈させており、現状でまともな大型戦闘艦はゼロの状況です。

 同艦の用途に関しては、装備されている西側の防空システムによる艦艇発射型ミサイルの迎撃が期待されているようです。ただ、ロシア海軍の黒海艦隊は自爆ドローンや巡航ミサイルによる攻撃を受け、多くの艦艇が損傷を負ったものの、依然として戦闘能力は高く、仮にトルコから黒海沿岸の海軍基地に配備されたとしても厳しい状況は続きます。

【ついに海での航行開始…!】これが、ウクライナ海軍の新型コルベットです

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