もはや未来! 米海軍向け自律型艦の建造開始 船名は“大戦中に日独へ工業力の違い”を見せつけた船から
ダーメン・シップヤーズ・グループは、アメリカのボストンを拠点とするブルー・ウォーター・オートノミーとの間で、自律型船舶の建造に関するライセンス契約を締結したと発表しました。
有人艦の不足を補う自律航行船
オランダの造船会社であるダーメン・シップヤーズ・グループは2026年2月11日、アメリカのボストンを拠点とするブルー・ウォーター・オートノミーとの間で、自律型船舶の建造に関するライセンス契約を締結したと発表しました。
この契約により、ブルー・ウォーター・オートノミーは、アメリカ海軍向けに「リバティ級」と名付けられた全長60メートルの鋼製自律型船舶を建造します。同船は航続距離1万海里(約1万8520Km)以上、積載能力150トン超を有します。建造は2026年3月にコンラッド造船所で開始される予定で、初号艦は米海軍の正式調達プログラムの一環として、2026年中の完成が見込まれています。
同船は、アメリカ海軍が艦隊能力の拡充を進める中、従来の有人艦艇を補完する無人システムの配備を加速させる取り組みの一環として位置付けられています。
リバティ級は、本来の輸送船としての兵站(ロジスティクス)任務に加え、対潜支援プラットフォームとしての機能やミサイル搭載など、幅広い任務に対応可能な多用途ミッション艦としての役割も期待されています。既存の米国内造船所および商業サプライチェーンを活用し、即時生産が可能な艦艇として建造されます。
なお、リバティ級という名称は、第二次世界大戦中に国家的な緊急需要に応えるため大量建造された輸送船「リバティ船」に由来します。同船は1941年から1945年にかけ2700隻以上が建造され、他国に供与されるなど、アメリカの圧倒的な工業力を象徴する戦時標準船として知られています。
リバティ船は、船体を複数のブロックに分けて製造し最終的に接合する「ブロック工法」や、電気の短絡(ショート)を用いる溶接であるアーク溶接を大規模に採用した初期の艦船として知られています。80年以上の時を経て、今度は人を介さない最新技術を用いた船に同じ名称が与えられることになります。
ブルー・ウォーターは初号艦の引き渡し後、年間10~20隻の建造を目標に量産体制へ移行する計画です。





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