日本で唯一「新幹線の踏切」を“乗ったまま通過”してみた 実は“通過前”も超激レア!?

「新幹線」は踏切をなくすことで高速運転を実現していますが、そんな新幹線の電車が自走して来る踏切が、日本で1か所だけあります。しかも大動脈である東海道新幹線にです。

フル規格の「新幹線の踏切」は日本で1か所

 新幹線が高速で走ることができる理由の一つに、「踏切がない」ことがあげられます。ただ静岡県浜松市には日本で唯一、フル規格の新幹線が走り抜ける踏切が存在します。実際に新幹線に乗ってこの踏切を「通過」してみました。

Large 20250105 01
東海道新幹線の車両(画像:写真AC)。

「フル規格新幹線」とは、主な区間を時速200km/h以上で走り、踏切を排除した直線的なルートで建設された新幹線を指します。東海道、山陽、九州、西九州、東北、北海道、上越、北陸新幹線がこの「フル規格」に該当します。在来線規格で新幹線に直通が可能な「ミニ新幹線」を採用した山形・秋田新幹線には、在来線区間に踏切が存在します。

 世にも珍しい「フル規格新幹線の踏切」が存在するのが、東海道新幹線の本線から、JR東海の浜松工場へ至る引き込み線です。正式名称は「西伊場第1踏切」といい、浜松工場の手前に位置しています。JR浜松駅からは直線距離で2~3kmほどの場所です。

 浜松工場は、主に新幹線車両の整備を行う場所で、車両から部品を取り外して細部まで検査や修繕を行う「全般検査」が東海道新幹線で唯一可能な工場となっています。この浜松工場に出入りする新幹線が引き込み線を走る際に、踏切を通過する光景を見ることができるのです。

 踏切は通常、フェンスで線路側が閉鎖されており、列車が通る時に作業員がフェンスを開けて警報機が鳴るという、かなり変わった形です。

【画像】日本で唯一!これが「新幹線の踏切」です

最新記事

コメント