アクセス手段ゼロ「行けない大阪」で進む巨大工事 どうやったら見られる? 少し前までバスあったのにナゼ…?

大阪・関西万博の開催に向けて、会場となる大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)では会場工事が佳境を迎えています。しかし、今は夢洲への公共交通機関は“ゼロ”の状態。それでも、バスで「今だけ」の景色を見に行ってみました。

会場工事の現場にはクレーンが林立

 舞洲緑地のなかには小高い丘のようになっているポイントがあり、ここから会場工事の様子が見渡せました。何かと話題の木製の大屋根(リング)は構造を支える木の骨組みの様子がしっかり見え、大型クレーンが林立する姿からは、大規模な工事が行われていることを感じさせます。ドローン・空飛ぶクルマを専門とする「エアリアル・ウェイライター」を自称する筆者としては、工事の進捗を管理するドローンが飛行する様子も確認したかったのですが、残念ながら見つけられませんでした。

 会場工事の見学を終え、帰りは舞洲緑地前停留所から北港観光バスの2系統「舞洲アクティブバス」を利用しました。乗り込んだバスは、これから向かうJR桜島駅とは反対の方向に進むので、どんなルートを通るのかと思っていると、ほどなくして先ほど大阪シティバスが引き上げた転回場に進入。なんとここで乗客を乗せたまま方向転換して、JR桜島駅方面に走り出しました。

 左手にプロ野球オリックス・バファローズの寮「青濤館」を見てから到着した「おおきにアリーナ舞洲南停留所」では、ぎゅうぎゅう詰めの満員に。隣の乗客に尋ねると、高校野球の秋季大会が開催されていて、強豪・大阪桐蔭高校の試合が行われていたとのこと。舞洲が大阪のスポーツの中心地であるとよくわかりました。行きと同じように此花大橋を渡り、桜島駅には約20分で到着します。

 81系統とは異なり、2系統舞洲アクティブバスは平日・休日ともに毎時3本程度が設定されています。桜島駅を発着するJRゆめ咲線の本数も日中なら毎時4本以上はあるので、気が向いたときにふらっと出かけてみたいと思ったなら、こちらのほうが利用しやすいでしょう。

 2025年4月の万博開幕に先駆け、1月19日には、大阪メトロ中央線のコスモスクエア―夢洲間が延伸開業し、夢洲へ再び公共交通機関が乗り入れます。 筆者は夢洲へのアクセスを担っていった北港観光バス3系統「コスモドリームライン」廃止前の2023年11月に同系統へ乗車しましたが、車窓越しの眼前に会場工事が見られ、どんな会場になるのだろうと胸を躍らせたことをよく覚えています。開催に賛否両論の大阪・関西万博ですが、盛況を期待したいものです。

【了】

【画像】壮観!これがアクセス手段ゼロ「夢洲」の工事現場です

Writer:

レイルウェイライター種村直樹氏に憧れ鉄道・バスライターを志す。これまで「バスマガジン」や「Rail Magazine」で執筆。現在はモビリティ全般に興味を広げ、ドローンや空飛ぶクルマの記事も。国家資格「一等無人航空機操縦士」所持。近著に「ドローン3.0時代のビジネスハック」ほか。

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