日本最大の客船!?「ディズニークルーズ」で東京が激変か “街まるごと”規模のフネがやってくる“意味”
注目を集めているディズニークルーズの拠点が、東京国際クルーズターミナルに決まりました。ほぼ間違いなく日本最大となるクルーズ船であり、受け入れ条件はかなりシビア。受け入れる側も、それなりの“覚悟”が必要です。
ディズニークルーズ「東京」へ
注目を集めているディズニークルーズの拠点が決まりました。東京都とオリエンタルランドは2024年11月29日、クルーズ船事業に関する連携協定を締結。日本船籍では過去最大となる14万総トン級の新造クルーズ船について、船籍港を東京港とし、東京国際クルーズターミナルを主要な発着拠点にすることで合意したと明らかにしました。
あいさつに立ったオリエンタルランドの髙野由美子代表取締役会長兼CEO(最高経営責任者)は「大都市圏にあり各地からのアクセスに優れたこの港から、私たちのクルーズ船が出港できることを心より嬉しく思う」とコメント。東京国際クルーズターミナルを視察し、「広々としたターミナルビルは開放感があり、ここがゲストの歓声でいっぱいになるかと思うと胸が高まった」と期待感を示しました。
東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは今年7月、クルーズ事業への新規参入を発表しました。新造船の建造を担うのはドイツの造船所マイヤー・ベルフト(Meyer Werft)で、2022年に就航した米ディズニー・クルーズライン初のLNG(液化天然ガス)燃料クルーズ船「ディズニー・ウィッシュ(Disney Wish)」(14万4256総トン)がベースとなります。
その新造船の客室数は1250室にのぼり、乗客定員4000人。乗組員数も1500人となります。日本での就航は2028年度の就航を予定しており、投資額は船の建造費を中心に約3300億円となっています。
同船の規模は、日本船籍で最大のクルーズ船となることが決定的です。他船と比較すると、日本郵船グループの郵船クルーズが2025年夏に就航を予定するLNG燃料クルーズ船「飛鳥III」は5万2200総トン、乗客定員約740人、商船三井グループの商船三井クルーズが2隻の整備を計画している新造クルーズ船も3万5000総トン級、乗客定員約600人であり、これらを遥かに上回ります。
就航する航路は首都圏を発着する2~4泊程度のショートクルーズがメイン。となると、これだけの巨大な船を受け入れられる港の条件はかなりシビアです。
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