アメリカで「ネコミミ新幹線」実現なるか?

アメリカ新幹線には「耳」が生える?

 もしアメリカで新幹線車両の350km/h運転が実現した場合、E954形「FASTECH 360 S」に搭載されていたものの、E5系では採用が見送られた「ネコミミ」が実現する可能性も考えられます。

Large 20140905 california
「ネコミミ」を出すJR東日本の新幹線試験車両E954形「FASTECH 360 S」。

 「ネコミミ」は正しくは「空気抵抗増加装置」と呼ばれ、緊急停車時に車両から板を出し、その板による空気抵抗の増加でブレーキ力を得るためのものです。車両がその板を出した姿がまるで猫の耳のようであることから、「ネコミミ新幹線」としてかつて話題になりました。

 E5系で「ネコミミ」が採用されなかった理由は、最高速度320km/hでは従来形のブレーキだけで充分だったからです。しかしアメリカで350km/h運転を行うとなれば、もしかすると……。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。