京浜東北線が山手線を走行

鉄道車両にもある「車検」

 鉄道車両も自動車と同様、安全を保つため走行距離や経年に応じて定期的に検査するよう、「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」で定められており、そうした検査を行う施設が設けられています。そして山手線の大崎駅付近にそうした検査施設のひとつ、JR東日本の東京総合車両センターがあります。

 京浜東北線の車両はその東京総合車両センターで検査を受けるため、しばしば山手線の線路を通って大崎駅まで走ることがある、というわけです。その際は回送扱いのため乗客はおらず、各駅停車しか走っていない山手線ホームに「通過列車にご注意ください」という珍しい案内が流れたのち、水色の帯を巻いた電車が通過していきます。

 こうした定期的に行われる鉄道車両の検査について、会社や車両によって周期や内容が異なるため一概には言えません。京浜東北線で現在使われているE233系という車両を例に挙げると、所属する車両基地で普段行っている比較的小規模な検査のほか、60万km走行ごとに「指定保全」という冷房装置やパンタグラフなどに関する検査、120万km走行ごとに「装置保全」という車輪部分やモーターなどに関する検査、240万km走行ごとに「車体保全」という車両全体についての検査を行っています。また検査と合わせ、必要な補修が合わせて実施されます。

 ちなみに東京総合車両センターは、横浜方面行きの列車を基準にして湘南新宿ラインの大崎駅発車後、左側に見えます。

【了】

【夏休み】お得な航空券ならスカイチケット

この記事の写真一覧

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道ライター、イラストレーター。「鉄道」や「旅」に関する執筆活動や絵本の制作を行っているほか、鉄道車両のデザインにも携わる。子供の頃からの旅鉄&撮り鉄で、日本国内の鉄道はJR・私鉄の全線に乗車済み。完乗駅はJRが稚内で、私鉄が間藤。メインは「鉄道」だが、基本的に「乗りもの」好き。

最新記事

コメント

5件のコメント

  1. 横浜線の車両も以前蒲田に所属していた頃は、蒲田~田町~大崎のルートで山手線を走行していました。現在は、大船にある鎌倉車両センターに所属しているため、大船~品川~新宿~大崎のルートで横須賀線と山手貨物線を走行します。

  2. 京浜東北線の快速運転が始まる前は、平日の日中は田端~田町駅間で京浜東北線と山手線のどちらかの線路を使って京浜東北線と山手線の電車が交互に運転されていました。

  3. その昔、今ほど日中の運転本数が多くない頃は、月ごとに、山手線、京浜東北線と、交互に運転してましたね。

  4. CAOさんとせさんが書かれているように、私の子供の頃は日中は共有区間(西日暮里〜田町間)を月ごとにそれぞれの線路を利用して運行していました。
    競争の瞬間を楽しみにしていた自分にとってはつまらないものでした。

  5. 結局は回送電車でしょ?ニュースになるのかこんなことが…。