長崎新幹線に間に合うか? 連日続くフリーゲージトレインの「3モード耐久走行試験」

1998年に一次試験車が製造された、新幹線も在来線も走れる「フリーゲージトレイン」。2022年を予定している長崎新幹線の開業に実用化を間に合わせるべく、三次試験車を使った走行試験が九州で連日続けられています。

2年半で地球15周分を走行予定

 「軌間可変電車(フリーゲージトレイン:FGT)」の実用化に向けて、その三次試験車を使用した「3モード耐久走行試験」が現在、九州新幹線と在来線の鹿児島本線で行われています。実際の営業運転に近い「新幹線走行~軌間変換~在来線走行」をくり返す試験で、2014年10月から2017年3月頃までの2年半にわたり合計およそ60万kmを走行する予定です。

「3モード耐久走行試験」で九州新幹線の球磨川橋梁を渡る「フリーゲージトレイン」三次試験車(2014年11月、恵 知仁撮影)。

 「FGT」とは車輪の幅を変えることで、線路の幅(軌間)が1435mmの新幹線も、1067mmの在来線も走れるようにした車両です。

 現在はまだ実用化されておらず開発中の状態ですが、「FGT」を使えば、例えば新幹線の線路が途中までしか完成していなくともその先は在来線を走行する、といったことが可能。九州新幹線西九州ルート(長崎新幹線)や北陸新幹線と関西方面との直通運転で、「FGT」の活用が考えられています。

 また、例えば山陽新幹線の岡山から在来線へ渡る線路を新設し、新大阪~岡山間は新幹線を走行。岡山~出雲市間は在来線を走行するといった形の直通列車を運転することもできるようになるため、「FGT」は日本の鉄道網を大きく変貌させる可能性もあります。

 ただ「FGT」は1998年に一次試験車が製造されて以来、16年が経過していますが、未だ実用化されていません。そのため2022年が予定されている長崎新幹線の開業にその実用化が間に合うか、注目されています。

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