超人気「ななつ星in九州」で応募倍率が低下 その理由は
高い料金が必要ながら人気も非常に高く、乗りたくても乗れないJR九州の豪華クルーズトレイン「ななつ星in九州」。しかしJR九州によると、現在行われているその第6期募集は「これまでに比べ当選しやすい」とのこと。申し込みのチャンスかもしれません。またなぜ今回、当選しやすくなっているのでしょうか。
33倍から暫定19倍に大幅低下
JR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」は、2名1室利用の3泊4日コースで最低1人48万円(第6期)が必要な超豪華列車ですが、非常に高い人気を集めています。2014年12月~翌2月出発分の第5期募集では設定部屋数154部屋に対し5138件の応募があり、平均倍率は33倍にもなりました。
しかしJR九州によると、現在募集中である「ななつ星in九州」の第6期出発分については現在のところ、「これまでに比べ当選しやすくなっております」とのこと。第6期は2015年3月~9月出発分の募集で、2014年11月30日まで応募が可能。一度は乗りたいあこがれの列車へ、申し込むなら今がチャンスかもしれません。
もっとも2014年11月27日にJR九州が発表したデータでは、第6期の設定部屋数は308部屋で、申込件数は5791件。平均倍率は19倍になっており、やはり狭き門だったりしますけれども。(応募件数と平均倍率は最終締切前である2014年11月26日到着分までの数字)。
第6期の暫定19倍という、前回の33倍に比べ低くなった平均倍率。その理由としてJR九州は、第5期の募集は2014年12月~2月出発分、つまり3ヶ月分の154部屋で行われ、対し第6期は2015年3月~9月出発分、つまり6ヶ月分の308部屋で行われたこと、すなわち募集部屋数が前回と比べ2倍になっていることを挙げています。募集期間と部屋数が倍になっていながら、応募総数はそれほど変わらないため、平均倍率が33倍から42%減の19倍になっている、という形です。
【了】
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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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