東武初の新システム、東上線へ導入 安全性が向上
付加機能が多い「東武型ATC」
今回、東上線で採用される「東武型ATC」では、先行列車との運転間隔に応じてブレーキの制御を行う機能、カーブやポイント(分岐器)を通過する際に列車の速度を自動的に制御する機能のほか、踏切でトラブルが発生した場合に安全を確保する機能や、駅で正しい停止位置に停車する機能、間違って駅を通過してしまわない機能など、ただの信号システムではなく、様々な拡張性を持たされているのが特徴です。
東上線でのATC使用開始は、2015年1月31日(土)の初列車から。まず埼玉県内の川越市~小川町間で実施されます。そして池袋~川越市間についても、2015年度中にATCの使用が始められる予定です。
またこのATC使用開始に合わせて、さらなる安定輸送を図り、朝ラッシュ時における一部列車の遅延を解消するため、2015年1月24日(土)から東上線(越生線を含む)で列車の運転時刻が変更されます。
東武鉄道は東上線へのATC導入について、「保安レベルのより一層の向上に寄与する」「ご利用のお客さまにとってより安全・安心な鉄会社を目指してまいります」としています。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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