通勤通学に空港 重責担う阪和線で続けられる改善、その成果は

通勤通学から都市間輸送、空港アクセスまで多様な任務を持ち、社会的な重要性も特に高いJR阪和線。しかし多くの列車が走っているため、運行管理は決して簡単ではありません。JR西日本はその信頼性をより高めるべく、様々な対策に乗り出しています。

踏切を止める安全の「赤信号」

 駅のすぐ隣にある踏切、よく見られる光景です。ただそのような場所では何らかの事情で列車が駅を発車できなくなった場合、列車接近を検知して作動していた駅隣りの踏切がそのまま長時間作動し続け、交通渋滞を引き起こすことがあります。

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起点、天王寺駅(大阪市)で発車を待つ阪和線の列車(2014年5月、恵 知仁撮影)。

 JR西日本はその問題を解消すべく、阪和線の天王寺~日根野間にある41の踏切で対策工事を実施。2014年12月19日に完了しました。

 従来は、列車が駅に停車したまま何らかの理由で発車できなくなった場合、その前方、駅隣りにある踏切は基本的にそのまま作動し続けました。しかし今後そのような際には、駅にある信号機を指令所から操作して「赤」に変更。列車がその駅を絶対に発車できないようにします。そうして安全を担保することで、駅隣りにある踏切の作動を停止させることが可能になり、交通渋滞などの発生を抑えることができる、というわけです。

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