走行中の列車で木を燃やし護摩祈願 大井川鐵道
願い事などを書いた護摩木を燃やし、祈願する「護摩」という仏教の行法があります。それが走行中の列車で、受験シーズンを前に合格を願って実施されることになりました。列車で木を燃やすなんて危険だと思うかもしれませんが、危険ではない列車もあるのです。
普段から何かを燃やしている列車で
願い事などを記した木(護摩木)を火にくべ、仏様に祈る「護摩」という仏教の行法があります。成田国際空港の新年安全祈願を行い、力士らが参加する節分会で知られる千葉県の成田山新勝寺は、平安期に天皇から命じられて御護摩祈祷を実施し、平将門の乱を収束させたのが開山縁起といいます。
この護摩が2015年1月、鉄道車両のなかで実施されることになりました。車内で木を火にくべるなんて危険だと思うかもしれませんが、危険ではない車両、いえ、基本的に何かを常に燃やしている車両があります。蒸気機関車です。
蒸気機関車は搭載するカマ(ボイラー)で石炭などを燃やし、水を沸騰させ、その蒸気圧によってピストンを動かし走行する仕組みになっています。このカマで石炭と一緒に護摩木を燃やして願い事の成就を祈ろう、というわけです。
このイベントを実施するのは静岡県を走る大井川鐵道です。受験シーズンを控えた2015年1月10日(土)、11日(日)、12日(月・祝)、16日(金)、17日(土)、18日(日)の6日間、新金谷駅発11時52分、千頭駅発14時53分で蒸気機関車による「合格祈願列車」を運転。あわせて護摩木を販売・回収し、運転士が願い事の成就を祈りながら走行中の蒸気機関車でそれを燃やします。
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