走行中の列車で木を燃やし護摩祈願 大井川鐵道
蒸気機関車で燃やすと縁起が良い理由
大井川鐵道によると蒸気機関車のカマは温度がおよそ1000度にもなるため、護摩木は完全に燃焼するとのこと。不完全な燃え方はしないわけですから、縁起がよさそうです。
カマにくべる護摩木は、蒸気機関車が線路にまくことで滑り止めに使用している砂とセットで350円。大井川鐵道の新金谷駅前プラザロコSLセンター窓口(9時~17時30分)、新金谷駅と千頭駅の窓口で販売されます。
高校や大学の受験生のみならず、大井川鐵道は「資格試験や昇進試験をひかえた皆様、キャリアアップを目指す皆様のお守りがわりになれば」としています。
ちなみに鉄道の現場では、客車や貨車をけん引する「機関車」のことを「カマ」といいます。蒸気機関車が搭載しているカマが由来ですが、カマを搭載していない電気機関車やディーゼル機関車についても今なお伝統的に「カマ」と表現するのです。
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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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