あえて夜に蒸気機関車を運行 大井川鐵道

各地で行楽用に運転されている「SL列車」はたいてい、日中の運行です。しかし大井川鐵道は2015年1月と2月、夜にも走らせると発表しました。なぜ時間的に行楽利用が難しい夜に運行するのでしょうか。またこの夜間運転では、蒸気機関車の真後ろに展望車を連結するという試みも行われます。

まるで「銀河鉄道」

 現在は行楽用として各地を走っている蒸気機関車ですが、「行楽用」という目的もあり、その運行時間はたいてい決まっています。日中です。

 しかし夜の蒸気機関車には、昼間とはまた違った魅力があります。黒光りして闇に浮かび上がる車体。夜陰に舞い上がる白い蒸気。乗車すればまるで「銀河鉄道」のように、暗い窓の向こうから時折響いてくる汽笛。そのため鉄道ファンから一定の人気があるのです。

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ライトで黒光りする車体と、夜空と蒸気のコントラストが夜間運転の魅力(画像提供:大井川鐵道)。

 静岡県の大井川鐵道では例年、夜間に蒸気機関車を運行するイベント「SLナイトトレイン」を実施しており、2015年も行うことを発表しました。

 運行日は2015年1月24日(土)と2月21日(土)の2回です。行程は共に、新金谷駅(静岡県島田市)を16時25分頃に発車。37.2km先の千頭駅(静岡県川根本町)まで往復し、新金谷駅へ21時10分頃、金谷駅へ21時30分頃到着するというものです。

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