アルファードとヴェルファイア なぜ似たような車が発売されるのか?

トヨタの高級ミニバン「アルファード」と「ヴェルファイア」が7年ぶりにフルモデルチェンジしました。この2台のミニバン、フロントグリルなどデザインは異なるものの、性能は同じです。このようによく似た車が発売される例がしばしば見られますが、はたしてどんな理由があるのでしょうか。

性能は同じ、見た目を変え発売する意味

 ミニバン市場でファミリー層から若年層まで、幅広く支持されているトヨタアルファードヴェルファイアが2015年1月26日、約7年ぶりにフルモデルチェンジされました。アルファードは3代目へ、2代目アルファード登場時に追加されたヴェルファイアは、2代目への進化です。両車ともに、威風堂々とした貫禄充分な意匠に圧倒されますが、乗ってはじめて、使ってはじめて分かる、自動縦列駐車など先進の機能が数多く盛り込まれ話題を集めています。

 そんなアルファード&ヴェルファイアですが、外装の意匠や内装の色柄が異なるものの、車両としての性能は同じです。にもかかわらず、なぜこのように同じ性能の車両が2種類発売されるのでしょうか。

フロントグリルなどが異なる新型アルファード(上)とヴェルファイア(下)(画像提供:トヨタ自動車)。

 この件についてトヨタ広報の話を要約すると「お客様のニーズに、幅広く応えるため」が第一とのことです。アルファードは重厚かつ落ち着いた都会的なイメージで、ヴェルファイアはやんちゃな面も持たせた、若年層をも意識した躍動的な車両。ユーザーにとってもっとも分かりやすい違い、購入する際のとっかかりとなる入り口は、機能性ではなく視覚に訴えかけるデザインです。それが変わるだけで、同じ車両でも印象が180度異なって見えることは、説明するまでもありません。

 車両の骨格を成す機能的な部分は共通とし、内外装の意匠や加飾法を変えることで、まったく違う車種のように見せる提案は、ゼロから2台分開発するよりもコストは確実に抑えられるであろうことは想像に難くありません。底なしといえるニーズに少しでも幅広く対応するための、選択肢の増加ということであり、それは同じトヨタのミニバン、ノア&ヴォクシーにもいえることです。特段複雑なことはなく、単純な理由でもあります。

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