アルファードとヴェルファイア なぜ似たような車が発売されるのか?

プリウスやアクアは特例

 もうひとつの理由が、販売チャネルによるものです。トヨタではライフスタイルやニーズに合わせて、4つの販売チャネルを用意しています。トヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店です。これらの店舗で共通して販売されている車両もありますが、基本的にそれぞれ異なる車種を取り扱っており、販売店同士で競争させているのもトヨタの特徴です。ちなみにアルファードはトヨペット店、ヴェルファイアはネッツ店の専売車種になります。

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新型のアルファード(上)とヴェルファイア(下)。リアはテールライトのカラーなどが異なる(画像提供:トヨタ自動車)。

 高級志向であったり、若者をターゲットにするなど販売店にもそれぞれキャラクターがあり、アルファード&ヴェルファイアのように車種を2台分設定する提案は、そんな販売チャネルも見据えたものです。車両のキャラクターがここまで大きく変わると、販売店にとっても違いを訴求しやすく、売りやすくなるはずです。

 そもそも2種類作らずプリウスやプリウスα、アクアのように1台を全チャネルで販売する手はないのか、という意見もあるかもしれませんが、それらプリウス系のハイブリッド車は、現在のトヨタを象徴する存在です。販売チャネル同士の競合は生まれるものの、どこに行っても買えるという価値を優先し、特例として現在のような販売体系にしているそうです。

【了】

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Writer: 杉山雄二

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コメント

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1件のコメント

  1. 自動縦列駐車はグレードが高い車種にはついていませんけどね。
    金本は運転が上手ってことか。
    まあ、実際にはほとんど使うことがない自動駐車機能に変えて、
    上から見た目になるモニターが付いているのですがね。
    当然そのモニターのほうが使い勝手用ですから。