車内に液晶モニタ搭載 南海8300系今秋登場

南海電鉄に今秋から8300系電車が新登場します。消費電力が大幅に削減されているほか、車内に液晶ディスプレイを搭載し4カ国語で案内を行うなど、「人と環境に優しい省エネ車両」なのが大きな特徴です。

消費電力は約50%も減少

 南海電鉄は2015年3月25日(水)、新型車両8300系を導入し、この秋から南海線(南海本線、空港線、和歌山港線)で営業運転することを明らかにしました。4両編成が5本の計20両が登場する予定です。

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2015年秋に登場予定の新型車両8300系イメージ(画像提供:南海電鉄)。

 この8300系は既存車両のデザインを踏襲しつつ、車両先頭部や内装をリニューアル。省エネ効率の高い最新機器を搭載し、全灯具へLEDを採用することによって消費電力を約50%も削減したのが大きな特徴です(更新対象車両との比較)。

 また客室と出入口の窓には複層ガラスを使い、保温性と遮熱性が高められました。日本で初めて「狭軌用全閉内扇型主電動機」を本格採用したのもポイントです。簡単にいえばモーターがより静かなものになり、車内外への騒音低減が図られています。

 車内には、4カ国語に対応した液晶ディスプレイ式の車内案内表示器が設置されました。南海電鉄はこの8300系について、「人と環境に優しい省エネ車両」といいます。

 ちなみに外装デザインは、車両先頭部の角を大きく丸め、車体上部から下部にかけて一体感がある親しみを持てるデザインにしたとのこと。また内装デザインについては、従来よりハッキリした大きなドット柄を座席に採用し雰囲気を明るくしたほか、ドア部分との仕切りについて座席と色を揃えることで、「まるで個室にいるようなくつろげる空間を演出」(南海電鉄)したそうです。

【了】

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