速度差250km/h? 黒から白まで静岡「撮り鉄」1泊2日

「絶気はやだなぁ」だとか、「撮り鉄」は撮影にあたって色々と考えていたりします。静岡で1泊2日、色々と考えてきました。

「酷道」で泣きそうになった思い出

 私、恵 知仁は鉄道ファンで、日本の鉄道路線には全て乗っていますが、クルマも好きで、運転する機会が結構あります。もっとも目的地の多くは、線路脇だったりしますけれども。いわゆる「撮り鉄」というヤツです。大学に入って運転免許を取得した直後は、まさに水を得た魚。お金がないため車中泊を繰り返しながら、鉄道を求めたものです。単位ではなく。

 現在も私は、さすがに学生時代のような車中泊は辛くなりましたが、「三つ子の魂百まで」といいますか、クルマでしばしば「撮り鉄」へ出かけるのは変わりません。今回は日産「エクストレイル」を借り、東京から一路西へ。最初の目的地は、蒸気機関車が走る静岡県の大井川鐵道です。

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「静岡おでん」は青のり、だし粉(イワシの削り節)をたっぷりかけて! あと、黒はんぺんは必須(2015年、恵 知仁撮影)。

 およそ2時間で静岡SAに到着。「静岡おでん」で空腹を満たしてから、そのスマートインターチェンジで降り、国道362号で大井川鐵道の千頭駅を目指して山越えに入ります。

 しかしこの国道362号、「国道」と書くと立派な道のように思えますが、峠へ近づくにつれセンターラインが消え、行き違いも困難な状況に。俗にいう「酷道」でした。

 免許取り立ての頃、こうした「酷道」や「険道」を走っていて対向車が現れ、バックして待避するとき、車幅感覚が乏しくて泣きそうになった覚えがあります。しかし、便利になったものですね。狭い道で行き違い可能な場所までバックするにあたり、「エクストレイル」は上空からクルマを見下ろしたような映像をモニタに映し出してくれるので、「酷道」での幅寄せも、小さいクルマではないのに楽でした。往時の辛さを思うと、ズルイです(笑)

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上部に蒸気機関車が走っている「やんばい」街灯(2015年、恵 知仁撮影)。

「酷道」を思ったより楽に越えて、大井川鐵道の千頭駅(静岡県川根本町)に到着。この大井川鐵道は1976(昭和51)年、日本で初めて蒸気機関車の動態保存を始めた鉄道です。町の街灯も、そんな形でした。

 ちなみに「やんばいです」とはその付近の方言で、「いいあんばい(いいお天気)ですね」という、天気の良い日の挨拶とのこと。この日は青空が広がり、撮影日和。やんばい日に恵まれました。

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