山脈貫通!「新潟‐福島」結ぶ国道が建設着々 “延長21km・トンネル15本”におよぶ大規模道路いつ開通?

国道289号「八十里越」の建設が進んでいます。

三条と只見を直結

 越後山脈を貫いて新潟と福島を結ぼうという道路計画が進んでいます。国道289号の「八十里越」事業です。どのようなルートなのでしょうか。

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建設中の国道289号八十里越。9号トンネル福島側のスノーシェッド(画像:国土交通省北陸地方整備局長岡国道事務所)。

 国道289号は、新潟市中央区から福島県いわき市までの約300kmを結ぶ道路です。このうち新潟・福島県境の越後山脈を越える19.1kmの八十里越の区間は現在、一般車が走れない通行不能区間となっています。地図では登山道の点線(破線)で結ばれている、いわゆる「点線国道」です。

 この八十里越は、昔の実際の山道でも8里(約32km)ほどの距離がありますが、その険しさから1里が10里ほどにも感じられたため「八十里」になったといいます。

 八十里越では現在、一般車も通れるようにしようと国土交通省・新潟県・福島県が共同で道路建設を進めています。

 道路は2車線で設計速度50km/h。全長20.8kmを15本のトンネルで越えていきます。最も長いトンネルは、県境をくぐる9号トンネル(仮称)の3168mです。橋も15本以上が架かりますが、その中でも国交省施工の5号橋梁(仮称)は橋脚の高さが80m超におよび、新潟県内で一番高く、国内でもトップクラスといいます。

 事業は1989年度の着工から35年が経過した今も続いています。時間を要している理由は、この地域が国内有数の豪雪地帯であり、1年の半分しか工事ができないためです。

 開通は、2021年4月の時点で「今後5か年程度で全線開通」と公表されており、この通りなら2026年頃の見込みでした。しかし豪雨被災箇所の追加工事や、想定外の強固な岩盤が見つかったことによる工程の遅れにより日程は少し繰り下がり、「2026年秋~2027年夏頃」とされています。

 なお、この開通は、一部現道を活用した「暫定開通」となります。福島県が担当する平石山トンネル(仮称)周辺での用地取得や、追加の雪崩対策に課題があるためです。この区間が完成するまでは、現道は依然として雪崩の危険があるため、冬期間は通行止めとなります。ここの工事が完了すると、冬を含め通年開通となる予定です。

 早ければ2年後の開通を見据えて、2024年11月には、「道の駅」の関係者を対象とした現地説明会が開催されました。新潟・福島両県をはじめとする新たな交流や、「道の駅」間の連携強化による地域活性化が期待されています。

【了】

【豪雪地帯をゆく】国道289号八十里越の計画ルートを見る(地図)

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