戦艦「大和」も運べる船 その驚きの積載方法

どうすれば「大和」を積載できるのか?

 半潜水艇はどのようにして、戦艦「大和」のような巨大で重量のあるものを積載・輸送するのしょうか。そのヒミツは「半潜水艇」という名前にあります。

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“半潜水”状態の「ドックワイズ ヴァンガード」(写真提供:ドックワイズ)。

 半潜水艇は、まず自ら沈むのです。そして荷台部分が海中に没したところで、その沈んだ荷台上に船などの積載物が来るようにして、浮上。積載完了です。ちなみにドッグワイズ日本支社の藤田さんによると、沈める作業と浮上する作業にはそれぞれ半日ほどかかるとのこと。最大で16mまで沈められるといいます。

 同社の半潜水艇は「アメリカの大手石油会社シェブロンやエクソンモービルが北海で行っているプロジェクトなど、世界中で活躍しています」(ドッグワイズ日本支社、藤田さん)とのこと。普段、なかなか見る機会のない半潜水艇ですが、いつのまにか多くの人々がその恩恵を受けているようです。

【了】

Writer: 田中 元

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コメント

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19件のコメント

  1. 日本にはこのような発想はないね。

    • 日本の造船会社が持ってる浮きドック、有るよ!
      最近はアメリカ海軍も中国製を買うらしいけど。

  2. さすがオランダ。世界最大の海運会社( ヒント:7角形角星 )。面白い舟が有るんだな~。

  3. 「幅70m、重さ11万トンまで積載が可能」とありますが、この船の全幅が約70m、トン数が約11万トンのはずです。
    この船に乗せるような全長100m超えの船では物理的に70m幅は乗らないです。
    もう少しよく調べてみていただけませんでしょうか?

  4. 本船の有効幅(ドック)が70Mとしたら大和は積載可能です。
    (大和の最大幅 約40M)
    長さ的にも問題有りませんね。
    縦と横を勘違いしていませんか?

  5. さすが、オランダは規模が違う。
    日本にあるのは、セミサブ台船で、Loa=141m,B=38m,D=8.7m,D/W=24,000t・・・
    まったく大きさがちがう・・・

  6. 自走式の大型浮きドックですね。
    日本にも、小型の浮きドックはいっぱいあります。
    独航できないのでタグボートで引っ張らないとダメですが、、

  7. キャプションは「ドックワイズ」となっているのに本文では「ドッグワイズ」と「ク」に濁点がついている。原語はDockwiseだから恐らく濁点無しが正書法だと思うけど、少なくとも一方は間違いなんだし、そもそも固有名詞を間違うのは失礼な話だ。こんな事は日本支社にインタビューした際に確認するのが常識でしょう。

    こういう所を雑に扱っていては、せっかくの記事も台無しだ。

  8. 此れは発想の転換そのものだね、、さすが、といわざるを得ない方法だよ。

  9. 大和ですら積載可能か・・・すごいなぁ。

  10. ここまでのサイズはありませんが、日本にも所有している会社はありますね。

  11. これが韓国にあれば沈没船も助けられたかもよ。

  12. 大変ためになる記事です。勉強になりました。ただし、ドックが正し。ドッグはホットドッグが正し。ベットは間違い。バックではなくバッグ。人間ドックであってドッグではない。正しい日本語普及のためになれば幸いです。

  13. 別に珍しくもないし、日本の造船所でもフローティングという名称で全国に設置されている。ただし通常の考え方はこのフローティング自体に推進機関をつけずタグで曳航する方法が一般的。その方が浮力も稼ぐことが出来るし何より積載された船舶の修繕期間中は機関を使わないのでフローティングには不要だからだ。

  14. 作業の動画が見たいネ。

  15. 別にこんなもの使わなくても船のエンジンを動かし自走させれば済むことじゃないの?
    まあ、引き船で牽引する場合より操艦は楽だろうが、、、

    • ボスポラスブリッジも自走させるか

  16. ディスカバリーチャンネルで見ました。

  17. 別に驚くことでもありません。第二次大戦中、米海軍は日本海軍との戦闘で損傷した艦艇の修理にこのようなものを使用していました。フィリッピン東方海上に展開させて、洋上で修理していたようです。米西海岸まで回航する手間を惜しんだようです。大きなものでは空母、戦艦までも修理してたようです。
    当時の写真が残っています。